読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ガチャのゆがみと小梅ちゃんのひずみとわたしの。

歪んでいるとして。


 ソーシャルゲームにおけるいわゆるガチャ商法が歪んでいるのは事実だろう。
 事実だろう。
 事実ではなかろうか。
 違うだろうか。
 なんか違う気がしてきた。例えばギャンブルあたりと比べてみたらどうだろう。ギャンブルはどんなものであれ胴元が利益を得るよう確率が設定されているので、どんだけ金と時間を費やしても費やせば費やすほど損に傾く仕組みで要するに金と時間で得られるものは一時的な興奮のみてことになる。
 金と時間を費やして得られるものは一時的な興奮のみ。
 こう書くとガチャと大体同じだね。
 ……ギャンブルて歪んでるんかな。……まあ歪んでるかな。多くのギャンブルはあきないというよりかは集金手段であって、公共事業に類するものとして世の中に存在を認められているわけだから……まあそっち方面に話を延ばすとややこしいというか話が別方向に進んじゃうからいいや。

 ガチャは歪んでると言うことにしといてください。

 対象Aをお求めですか。お金と引き換えに入手してください。
 しかし対象Aはいくらで購入できるかわかりません。
 ひとによっては120円で入手できますがひとによっては50万円費やしてもお売りできません。
 ついでにお渡しするタイミングはこちらが掌握しております。50万円と交換にほしくもないものが50万円分お手元に届くかもしれませんが、50万円と120円を費やしたタイミングでお売りする可能性もあります。
 そんなだからお渡しした商品の金銭的価値は一切保証できません。
 購入した当人にのみ利用が可能であり転売や譲渡・交換は一切禁止されております。
 120円で買おうが50万円で買おうがそれの価値はほぼ皆無です。
 お手元に残り続ける保証もありません。こちらの提供するサービスの終了とともにあなたの利用権も一切合切失われます。

 まあそれはそれとして。


小梅ちゃんのなかにあるひずみ。

 今回のヨモスガラパーティーは、久々に、私のみたかった小梅ちゃんの表情(側面)をみることができたような気がするんだよね。

 小梅ちゃんの特徴といえばホラー・スプラッタ映画が大好きで、死者の存在を見通し心を寄せることができる点でしょう。
 死と腐敗と暴力と危険と血と暗がりや孤独と悲しみ。
 一般にアイドルから連想されるポジティブなイメージとは真反なそれらに心を砕き、自らの個性だと自認し、それらへの愛おしさとともにステージという明るい場所に立つ。


f:id:tehihi:20170509151946j:plain


 廃墟のなかで、凶兆を多く背負い、死臭のただ中で自然に笑い、あまつさえ「こっちにおいで」と誘う。
 なんて蠱惑的な。あるいはなんて淫靡な。
 死を無視して通ることのできない私たちはだからこそ死を普段ないもののようにして過ごす。それを、そこに、何を衒うことなく触れることのできる小梅ちゃんは無垢なままに禁忌を犯しているのにも等しく、死生観に頬寄せるその姿は有り体にいえばエロい。
 ひとの視線を集めることもアイドルとしての素質ならば、極めて強力な武器を小梅ちゃんは無自覚なままに振りかざしている。

 ネガな部分を克服し、ポジティブの象徴であるアイドルへと成長し皆の憧れる存在となる。
 それも物語としては王道ではあるけれど、ネガな部分は小梅ちゃんにとって心臓か、脳髄か、目玉か、舌か肺か指先にも等しく、彼女自身もそれを自認している。だからその道は選べない。
 ゾンビを愛し、亡霊を友人とする彼女の核にあるのは「虐げられたもの、押しやられたもの、輪に加われぬもの」への憐憫と共感であろう。
 であればこそたどり着いた「私、みんなとちょっと違うけど……アイドルになって、良かったです」「私、暗いけど……みんなも暗くてもいいんだよって……ファンに伝えたいな……」という境地。
 だからこそ小梅ちゃんは怪物たちとともに踊る。
 忌まわしいものに手を差し伸べ、救われないものの手を取って。そのダンス・マカブルこそが小梅ちゃんのみが為し得るアイドルとしての姿だ。


f:id:tehihi:20170509152006j:plain


 要するに小梅ちゃんはネガティブな部分を克服してはダメなのだ。ネガティブも自分自身だと認めたからこその小梅ちゃんなのだ。
 明るく、健やかであることだけがアイドルじゃねえ。
 アイドルと、アイドルというイメージから反目するものごとと、それを同時に抱えたひずみこそが小梅ちゃんであり。
 小梅ちゃんのテキストを担当される運営の皆様方におかれてはその部分にこそ重きを置いていただきたく願う次第である。

 あとエロいよね今回の小梅ちゃん。
「露出は抑えながらもきわどさを忘れないフェチズムにあふれた衣装」てのは初登場時から続く小梅ちゃんに欠かせぬ魅力の一つであって、その点でも今回はなんだか久々な気がしてああああもうステキーエローイという感じだ。
「ここが脇ですよ!」と教えてくれるようにひらひらして視線を集める肩紐といい、ピンポイントに透けたへそ部分といい……似合う曲が極端に限られるという欠点こそぶっちぎりつつ、それらが強調されるPVならなんでもオススメだけど敢えて選ぶなら「恋のハンバーグ」だろうか。
 曲調のせいか、脳みそが絶好調な状態ならエプロン姿にみえてくるので挙げておきたい。脳みそが絶好調ならな!


f:id:tehihi:20170509152027g:plain
f:id:tehihi:20170509152057g:plain


なにがゆがんでいるのか。

 ガチャが歪んでいるとして。
 歪んでいるものに適応できるならばそいつも歪んでいるのだ。
 お金の価値はひとそれぞれというのはもちろんだけど、ソシャゲの限定ガチャに50万円も費やせるひとは少なからず歪んでいるに違いない。
 この場合、歪んでいるのは金銭感覚となる。
 その歪みがどれくらい大きいかはわかんないけど。歪みの大小を問わないならば費やした金額が100円であれ1万円であれやっぱり歪んでることになっちゃうけどね。

 だから私も歪んでいるのだろう。
 私はワーキングのプーさんだからいくらかなりとも金銭感覚の歪みは少なく済んでると思うけど……吝嗇はそれはそれで歪んでるといえるけども。
 その代わりに他の部分が歪んでいる気がする。
 言葉に直せばたぶん執着。

 小梅ちゃん限定ガチャを、限定小梅ちゃんをくだらないものと切って捨てるのはそんなに難しくはないはずなんだよね。
 もしも私に「小梅ちゃん? そんなもんに金使ってるの?」と言うひとが現れるなら私が凶器になるものを手にしてない状態にしといてほしいけど。
 まあ。難しくはないはずなんだけど。
 それを難しくないと受け入れるのが怖い。
 何が怖いかというとコンテンツとのつながりを失うのが怖い。

 四肢の冷たさにガクガク震えながらクレジット決済で有償石の購入を繰り返すのも。
 消えた金額で出来たことを思って気力を失い労働そのものに嫌気がさすのも。
 限定ガチャに備えて無償石を貯め込むべくイベントをこなすのも。
 そうしてこなした時間を時給になおして入手した石の実質価値を思うのも。
 あるいは、今までCoイベントの報酬は逃してないのでそれを維持すべく時間を割くのも。
 諸々もうやりたくなければやらなきゃいいじゃんという正論の前には無力な労力である。

 けれどもそれを無意味だと断じてしまったならば、デレステというゲームのほぼすべてが無価値なものになる。
 ひとは、あるいは私は、意味がないと感じるものに付き合うのがひどく苦手な生態をしているのだと経験的によく知っている。
 たぶん「空しさ」とは万人にとって毒だ。強烈な。

 私は小梅ちゃんが好きだし、アイマスもしくはデレマスというコンテンツがだいぶ好きだ。
 それとの繋がりはあんまり失いたくない。
 デレステというゲームはそのコンテンツを繋ぐ線のなかでは相当太い方には違いなく、そしてそれが切れてしまえば修復の難しい線であることは想像に難くない。
 もちろん、デレステを辞めながらもコンテンツに触れ続けることは可能だろうけど、それら代替え手段にある種の白々しさを感じずに続けられるか。白々しさを感じる自分に嘘をつきながら続けられるかどうかはあまり試したくはない。

 この執着がわたしにあるゆがみなのだろうなと思う。
 小梅ちゃん限定ガチャに震えなければ、それに震えるだけの熱量をデレステに対して持てなければ。私はそれに震えていると自覚できなければ。
 自己欺瞞に近いだろうか? たぶんそうだと思うけれど、自覚せずにはいられない。
『愛と執着とは似て異なるものである』


ゆがみは悪いものなのか。

 ところで、ガチャが悪かというとそれはそれという話をしたくなる。
 色々と意見は世に氾濫せども、ガチャを回しているのはどこまでも彼の指であって自己意思である。
 嫌ならやらなければいい。正論だ。
 キャラクターやゲームへの愛着を売り物にして、「お前の嫁はあずかった返してほしくば身代金を用意しろただし金額は時価となりますし一度返した嫁はまた何度でも攫いなおします」とか言う商売形態もどうかと思い続けてもはや数年ではあるけれど。

 ガチャという集金形態が効率的すぎて、ガチャを集金手段としないゲームがどんどん追いやられてるという意見もあるだろうけどそれが妥当な意見かというといくらか疑問はでてくるし。その話はいいや。

 それでも本人が納得して出資してるからいいじゃないか。
 デレマスがアニメ化した頃を境にして、ガチャのことを「形を変えたクラウドファンドだ」という表現が散見されるようになったと思う。
 アニメ一話をして「おれたちの課金が正しく報われた」という声もあった。私個人としてはアニメの出来にはいくらか意見はあれども今回はその話はどうでもいいとして。
 月末ガチャに50万ぶっこむようなひとがいるからこそ小梅ちゃんのモデリングは美しくなるし、総選挙に目の色を変えるひとがいてくれるからこそ新たに声帯を獲得するアイドルがでてくる。
 100%望む形で反映されるとは限らないけれど。
 デレステもテキストに注文をつけたくなることが多々あるし、CDもこれ以上は望むべくもないリリースペースではあるけどもそのなかで極めて素直にこれは好きだ! といえる曲が多いかというと決してそうではないし。まあそれはいい。

 歪んでいるのが事実としても、歪んでいることが悪いかどうかはまた別問題なのだと思う。

 だから、私は限定小梅ちゃんは半ば以上諦める準備をしていたのだ。
 限定ガチャにいくばくか突っ込んで、やたらさらさらと流れる汗とともに小梅ちゃんへの執着を確認できただけで、私にとっての限定ガチャの意味は果たせていたようにも思う。
 あとは、タイミングよくきてくれた一日一回無料ガチャキャンペーンと、せめてもの60ガチャのみを回して、いつかくるだろう限定復刻まで夜露を舐めて侘しく過ごそう。それがまたデレステを続けるモチベーションに、コンテンツとのつながりになるだろうと。

 わたしは元々ホラー映画が好きだ。怪談話が好きだ。遊園地でも絶叫マシンは同じものを何回か通じて乗る。
 恐怖もまた娯楽だと知っているからだ。
 娯楽には元々そういう側面がある。

 ちょっと前に、どこかのお坊さんが「ソシャゲを辞められません」という相談に答えて「私は艦これを辞めました。優れたゲームとはひとを爽やかな気持ちにさせてくれるものです」と答えててうるせえ知るかバカやろう貴様のような虚構に募る感情を軽々しく否定するようなやつがL4D2を知ったツラで語ってんじゃねえよ例えば食いしばった歯から血のにじむような思いで怒りと憎しみを抱え夢中であそぶ対戦ゲだってあったっていいじゃねえかとか思ったことがあるんだけど。
 仏教でいうと執着とはまず捨て去らなければならないものだそうです。

 やらなくていいこと、知らなくていい感情をわざわざやりに、知りに行く行為という側面が趣味にはある。
 山登りや自転車乗りなんかはやらなくていい苦労をわざわざ自分からやりに行っているともいえるわけで。
 ホラー映画もわざわざ自分から恐怖を感じに行っているのであり、恋愛ゲームなんかわざわざ自分から恥ずかしい思いをしに行っているとも言える。

 ガチャという虚空に消えていく無価値なものに費やしたとしても、この胸が抱える痛みは現実なのである。
 とかいうと観念的すぎるか。
 だから、とにかく、こう。
 極論なのか、詭弁なのか、開き直りなのか錯乱してるのか判然としないけれど、意中のアイドルを入手できないこの脂汗も、あるいは、意中にアイドルを定めることによる醍醐味とも言えなくも……。
 ……ああ、やっぱりそう公言するのはどこか憚れる。
 それにしたとしても、その歪みこそが。あるいは。

 歪んでいることが悪いことかよいことか、結論はできないとしても。

白坂小梅ちゃんのお誕生日まとめ。

死生観のあわいをほのゆらめくアイドルこと小梅ちゃん。
なのであればお誕生日はお祝いするのにうってつけと言えましょう。
何度続けられるかはわからないけれど、何度も続けるためのまとめです。


2012 モバマスの小梅ちゃんの特技をLv10まであげる。

正確にはあげようとしたけどもLv8で挫折したらしい。
そこからもはや数年経過した現在ではそれを実施した私にさえおぼつかない記憶だけど、
当時のモバマスの特技Lvあげはお貴族さまや石油王のお遊びと称されていたような。

2013 ケーキでお祝い。

f:id:tehihi:20170328220300j:plain

f:id:tehihi:20170328220307j:plain


正調お誕生日のお祝い。
正しくはハロウィンのものも混ざってる。メイド小梅ちゃんへの返礼を兼ねていたからね。
料理やお菓子作りにはいまいち興味はないけれど、こういうのを作るには工作めいた行程のが多くなるのでその点では楽しめた。

小梅ちゃんもハロウィンメイドで目覚めたのか、凝り性な面があるのか、年々料理の腕をあげているのだけど、
それと比べれば停滞もいいところではある。

2014 ホラースポットへお散歩。

f:id:tehihi:20170328214957j:plainf:id:tehihi:20170328215014j:plain

こちらにまとめました。
tehihi.hatenablog.com

ただ楽しかった。
噂としての存在であるホラースポット。しかしそこは現実に存在し、歩き、空気を感じられる。
架空と現実とが隣接したそのお遊びは、架空の存在である小梅ちゃんに現実であるこちらから触れる一つの手段であったかもしれない。
なにいってんだモバマスは現実だよ。

2015 Don't Starve 出演。

Don't Starve という素敵ゲーの小梅ちゃんMOD。
youtu.be

いけどもいけども悪夢のような世界観に、ひとまずはただ飢え死なないことを、生き延びることを目指し活動する。
小梅ちゃんならきっと楽しく過ごしてくれるに違いない。

Koume of the NecroDancer ?

f:id:tehihi:20160328204549g:plainf:id:tehihi:20160328204554g:plainf:id:tehihi:20160328204557g:plainf:id:tehihi:20160328204555g:plain


クリプトオブネクロダンサーというステキゲーの小梅ちゃんMOD。
武器をすべてホラーな題材に、鎧をすべてアイドルの衣装に一新と、それなりにたくさんドットを打ちました。
ほんとはストーリーモードの追加とかやりたかったんだけど。
こちらにまとめてあります。

tehihi.hatenablog.com


2017 ドット絵

f:id:tehihi:20170328215633g:plain

www.pixiv.net

だいぶスケールダウンしてしまった気がするけどもまあ心意気はね。
ドット絵で風景という私としては極めて小規模なりにしても挑戦ではあったものの。

本当はもうちょっと手の込んだことをしたくてひと月半ほど前から準備はしていたのだけど、凝りすぎててひと月半程度じゃとても時間が足りなかったつってな。
半端な成果物となったそれはまたいずれ日の目にあてる機会があるかしらとは思います。




さて、また来世。じゃなくて来年。

白坂小梅ちゃんのお誕生日まとめ。

死生観のあわいをほのゆらめくアイドルこと小梅ちゃん。
なのであればお誕生日はお祝いするのにうってつけと言えましょう。
何度続けられるかはわからないけれど、何度も続けるためのまとめです。


2012 モバマスの小梅ちゃんの特技をLv10まであげる。

正確にはあげようとしたけどもLv8で挫折したらしい。
そこからもはや数年経過した現在ではそれを実施した私にさえおぼつかない記憶だけど、
当時のモバマスの特技Lvあげはお貴族さまや石油王のお遊びと称されていたような。

2013 ケーキでお祝い。

f:id:tehihi:20170328220300j:plain

f:id:tehihi:20170328220307j:plain


正調お誕生日のお祝い。
正しくはハロウィンのものも混ざってる。メイド小梅ちゃんへの返礼を兼ねていたからね。
料理やお菓子作りにはいまいち興味はないけれど、こういうのを作るには工作めいた行程のが多くなるのでその点では楽しめた。

小梅ちゃんもハロウィンメイドで目覚めたのか、凝り性な面があるのか、年々料理の腕をあげているのだけど、
それと比べれば停滞もいいところではある。

2014 ホラースポットへお散歩。

f:id:tehihi:20170328214957j:plainf:id:tehihi:20170328215014j:plain

こちらにまとめました。
tehihi.hatenablog.com

ただ楽しかった。
噂としての存在であるホラースポット。しかしそこは現実に存在し、歩き、空気を感じられる。
架空と現実とが隣接したそのお遊びは、架空の存在である小梅ちゃんに現実であるこちらから触れる一つの手段であったかもしれない。
なにいってんだモバマスは現実だよ。

2015 Don't Starve 出演。

Don't Starve という素敵ゲーの小梅ちゃんMOD。
youtu.be

いけどもいけども悪夢のような世界観に、ひとまずはただ飢え死なないことを、生き延びることを目指し活動する。
小梅ちゃんならきっと楽しく過ごしてくれるに違いない。

Koume of the NecroDancer ?

f:id:tehihi:20160328204549g:plainf:id:tehihi:20160328204554g:plainf:id:tehihi:20160328204557g:plainf:id:tehihi:20160328204555g:plain


クリプトオブネクロダンサーというステキゲーの小梅ちゃんMOD。
武器をすべてホラーな題材に、鎧をすべてアイドルの衣装に一新と、それなりにたくさんドットを打ちました。
ほんとはストーリーモードの追加とかやりたかったんだけど。
こちらにまとめてあります。

tehihi.hatenablog.com


2017 ドット絵

f:id:tehihi:20170328215633g:plain

www.pixiv.net

だいぶスケールダウンしてしまった気がするけどもまあ心意気はね。
ドット絵で風景という私としては極めて小規模なりにしても挑戦ではあったものの。

本当はもうちょっと手の込んだことをしたくてひと月半ほど前から準備はしていたのだけど、凝りすぎててひと月半程度じゃとても時間が足りなかったつってな。
半端な成果物となったそれはまたいずれ日の目にあてる機会があるかしらとは思います。




さて、また来世。じゃなくて来年。

小梅ちゃんの誕生日2014の思い出。

小梅ちゃんと一緒に心霊スポットにお散歩してきましたという記録。

f:id:tehihi:20170328214948j:plain

f:id:tehihi:20170328214947j:plain

f:id:tehihi:20170328214949j:plain

f:id:tehihi:20170328214951j:plain

f:id:tehihi:20170328214953j:plain

f:id:tehihi:20170328214954j:plain

f:id:tehihi:20170328214952j:plain

f:id:tehihi:20170328214955j:plain

f:id:tehihi:20170328214956j:plain

f:id:tehihi:20170328214957j:plain

f:id:tehihi:20170328215000j:plain

f:id:tehihi:20170328214959j:plain

f:id:tehihi:20170328214958j:plain

f:id:tehihi:20170328215002j:plain

f:id:tehihi:20170328215003j:plain

f:id:tehihi:20170328215006j:plain

f:id:tehihi:20170328215005j:plain

f:id:tehihi:20170328215008j:plain

f:id:tehihi:20170328215009j:plain

f:id:tehihi:20170328215007j:plain

f:id:tehihi:20170328215012j:plain

f:id:tehihi:20170328215011j:plain

f:id:tehihi:20170328215010j:plain

f:id:tehihi:20170328215013j:plain

f:id:tehihi:20170328215014j:plain

f:id:tehihi:20170328215015j:plain

デレステの小梅ちゃんイベントで2000位を目指した記録。

f:id:tehihi:20170131210244j:plain

何が起きたか。

 小梅ちゃんが笑った。

何が起きたかを詳しくいうと。

 小梅ちゃんが幸子と一緒に笑った。しかも輝子もいるに違いない。

前日。

 イベント上位2000位に入賞すれば☆15のアイドルが手に入る。
 という仕様変更のおかげで2000位のボーダーが跳ね上がったのはつい最近のことなので実際どうなるかはわからんにせよ、やることはひたすらスマホをぺちぺち叩くのみだし、アクティブユーザーの1%以下の席を奪い合う争いなんぞ参加する気になる人間からして限られているに違いない。
 だから過去に一度行われた同形式のイベントの数値だけでも、2000位を目指すにどのくらいの労力が必要か十分な精度で予測可能なはずだ。
 ざっくり計算してみると。

・一日のノルマ
 15000pt

・ ノルマ達成に必要な曲数
 95曲(前半/スタミナ2倍)

・必要石数
 1250個

・一日分の所要時間
 240分

 正気?

 イベント開始前は終了日が明示されてないので何日分かかるかはわからない。
 とりあえずは一週間だとして、日数はもちろんだけど終了日が祝祭日ならそんだけ競走人数が増えてボーダーも加速する。
 あ。吐きそう。

 2000位争いに参加しない理由はいくらでもあるのだ。
  時間のムダ。カネのムダ。かかるコストに対しリターンが乏しすぎる。
 未だに納得のいかないソシャゲ経済の輪転に荷担するのも抵抗がないわけでもないし。小梅ちゃんへの愛を示すに手段はひとつにあらず。かかる時間を二次創作にでも回すべきでは。

 等々やらない理由はいくらでもある。
 しかし、予測のエグさにどれだけ嘔吐いたとしても、それが実行可能な数字である以上、求められるのは「やる」「やらない」の二択である。やらないと決めるにしても諸々の未練を断つ決断力みたいなものが求められるのだ。

イベント当日。

 YとDが混ざった。

f:id:tehihi:20170131211255j:plain
 早速「うちらの幸子はん」というジャブから入るD。
(大事な注釈:アニメ基準の設定なので輿水幸子はKBYDが唯一のユニットだからこの挨拶も当然なのだ!)


 うん。まあ。
「小梅ちゃんイベ!」「142'sがついに公式イベ!!」と前のめっていただけに飛び乗った踏み台の足が一本抜けてたみたいな気分になったのが正直なところではあるけれど。
 私が「142'sが次に公式に触れられるのはいつのことになろうかこのまま忘れ去られはしないか」とはらはらしてたのと同じくらいに「KBYDがアニメ限定の飛沫ユニットとして処理されるのではあるまいか」と気を揉んでいた人々がいるわけで。似た思いをあしざまに扱うのは難しい。

 ならば、30万アクティブユーザーになんなんとするデレステなのだから、無闇にユニットの登場を急ぐでなく、ロングテールに、徐々に、まずは142'sイベで。次にKBYDイベでと小出しにしつつ個別にユニット曲を設けるのが商売としては賢いやり口なのではあるまいかとの言いがかりに発展はするのだけど。
 それをいうならば。デレステがこのまま長くなるべく長くユーザーから搾取を続けていくならば、その最中にまた142'sイベが催されることも期待できるはずである。たぶん。
 だからまあ。今後に期待としまして。

 ぐちぐちと愚痴ってもしょうがない話は別にして、多少実利面での問題としては、イベント開始当日となっても結局小梅ちゃん☆15を目指し2000位以内という峻厳な崖をよじのぼるや否や、腹が据わってなかった点である。
 イベント開始して。
 ああもういてもたってもいられねえ。
 予測の数字なんか知ったこっちゃねえおれのこの滾る情熱は走ることでしか消化できねえよさあ石をもってきておくれあらんかぎりの石をおれの炉にかっ込んでおくれ的な気分になって選択の余地なく気が付いていれば走っていたみたく状態に陥るのがある意味では理想だっただけに。
 このつまづきはそれなりにしんどい。

 しかしカワイイボクとキノコに寄り添われ微笑む小梅ちゃんはかわいい。
 求めていた142'sはまさしくこれだろう。
 ならばこの特訓前の小梅ちゃんを特訓前のままに☆14で保管し続け、プロフ画面に固定してドヤる。あるいは、これこそが私がデレステに求めていたもの、求めているものだと運営に対し示すのが採るべき道ではあるまいかとかどうとか。

 まあ色々いっても結局はあきらめた方がよいものをあきらめきれるだけの精神を養えなかっただけではある。

実戦

初日

 どのみち使い切るのである。いわば実弾である石を消耗するよりも先にスタドリの在庫を一掃しとくべきだろう。
 実際のところ、スタドリMAXもこのときより他に使い道があろうか。

スタドリ30
 +++++++++
スタドリ20
 +++++++++++++++++++++
スタドリ10
 ++++++++++++++++++++
スタドリMAX
 +++++++


 ++++

LvUP
 +

・パステルピンクな恋、フルコンボ達成。
・オレンジサファイアフルコンボ達成。

二日目

f:id:tehihi:20170131211409j:plain
 ナチュラルにやみにのまれる端数分のゾンビート。

 イベントアイテムは9999個までしか溜められない。
 一日のノルマである15000ptを稼ぐには、7000個消費する必要がある。
 一日のうちに7000個消費しなければ、翌日は走ることさえ出来ない。
 考えればわかることだけど、いざ走るまで気付かなかった。

 4倍消費期間を前に7000個その日のうちに使い切れ、というのは相当な時間的消耗だ。
 それも見越したうえでの「一日4時間がノルマ」という計算だったので予定に差し障りはないものの。

 もちろん一日15000ptというノルマは全日通しての平均値であって、消費しきれなかったノルマは翌日に回したってかまわない。
 それでも時間は限られている。一日で稼げる上限は自ずと厳然と存在するわけで、安易にサボれるわけでもない。
 緩んだ結果に、2000位入賞をあきらめるほかない状態が待ち構えていると思えば、精神的になかなか来るものがある。

 ネイションブルーが100回達成。
 250石はおいしいもののSASという表示はなんだか。なんだか。
 ともあれプレイ回数のS回収という余録を意識するならこのままフルコンボを目指すよりも他の100回未達成な曲を埋めていくべきか。


スタドリ20
 ++++


 +++++++++++++++++++++

LvUP
 +

三日目

 諸々日常諸般の用事を終えておうちに帰って自分の部屋に寝転んでもこの作業が待っている。
 あんまり開放感がない。
 首輪の鎖が始終ちゃりちゃりと音を鳴らしているような、イヤな緊張感が持続している。もちろん望み得た束縛ではあるものの。

 そういえば、イベント期日は一週間ぴったりだった。開始前に恐れていた土日終了もなく最終日はド平日の金曜日である。ならばボーダーも緩むかというとそうでもないらしく、ボーダー予報士の楓さんいわく、現在の予測地点は102000ptだそうだ。
 つまり一日15000でも不足らしい。オェ。

 Coアイドル全員の有力担当の称号獲得を当面の目標として遊んでる。
 篠原さん30万人。ひじりん10万人をそれぞれ達成。
 LvUPによってスタミナ上限がひとつあがった。まだあがるんだな。

 この日のうちに小梅ちゃんをお迎えした。
 ここから即息絶えても正直構わないところではある。


f:id:tehihi:20170131211733j:plain
 3人の幸せな記憶。とナチュラルにYとDを員数外にする小梅ちゃん。
(大事な注釈:3人で小旅行に出かけたイベントコミュのことを言っているだけです)


スタドリ20
 +

スタドリ10
 +


 ++++++++++++++

LvUP
 +

四日目

 息抜きに小一時間でもゲームしようかどうしようか迷う。
 ……デレステも一応ゲームじゃなかったっけ。まあ。なんというか。人を撃ち殺す類いのゲームをしたい。

 イベントマラソンのお供にはするめが最適であるな。
 甘いものと違って食べ過ぎて胸を悪くすることもなく、豆菓子のようにカロリーが気になるでもなく、もっちゃもっちゃ噛んでいれば量も食べ過ぎず済む。空腹に中座する必要もなくなるし。

 モバマスのイベントも上位報酬の小梅ちゃん目当てに走ったことがある。
 あちらは映画でも観つついくらでもよそ見をしながら遊べたので楽は楽だった。
悪魔のいけにえ」で、レザーフェイスに追っかけ回される女の子が長く長く悲鳴を引いて逃げ惑う名シーンのさなかに、小梅ちゃんが8回くらい連続でパーフェクトを出したあの偶然が忘れられない。

 イベント曲を消化。今回のMaster+を続けてったらば腕にまでダメージがきそうだ。
 フルコンボを目指す道程はこのゲームにおいて最もゲームらしい部分ではあるので、イベントアイテムを消費している時ばかりはどんだけ時間を費やしていてもなんだか気は楽だ。
 しかし、後半の4倍消費を待たず普通に遊んでいたらば最終的には一曲ごとに6分損していることになる。地獄か。



 ++++++


五日目

 あれ……4倍消費の後半戦がこないんですけど……こないんですけど……。
 まあ4倍消費がこないほうが、それだけ競走も抑えられてボーダーも控えめにはなるのだろうけど、それよりも個人的なノルマ達成が短縮できない方が気分的に重いという本末転倒。

 実際のところ、五日目ともなれば逃避の具合が深刻化してきているのか、気が付けばただ天井を眺めるだけで30分ほど過ごしていた。何の退屈も感じず。
 スマホをぺちぺちせずに済むというだけでもはや娯楽に近い気分転換。


 音ゲをやりこむに相応しい態度とはいえないが、走りながらずっと耳だけで完結する番組や落語を聞いている。
 志の輔さんと談志の立川師弟の噺を聞き比べてみたりとか。
 Eテレの100分de名著て番組の録画を聴いてアドラー心理学だのレヴィストロースの構造主義についてなんか語れる様な気分になったりとか。



 ++++++++++++++

LvUP
 +


六日目。

 結局後半戦の4倍消費開始はこの日にきた。
 ボーダーの日速を確認してみれば最終ボーダーにもとくに影響はなさそうだ。
 最終日は調整として、できれば今日で決着を付けたいところだけど……眠気に負けてあまり走れず。
 マラソンの最大の敵は眠気だと悟る。手元が危うくライブ失敗を繰り返しては徒労もいいところだ。

f:id:tehihi:20170131212215j:plain

 ポイントは50000を達成し、ポイント報酬は全て回収済み。
 初めてみた表示だけど、しかし曲をクリアする度に「もうどんだけポイント稼いでもなんも無いからな」と確認されるのはなんだか辛いものがある気がする。



 +++++++++++++++++

LvUP
 +


最終日。

 本当の勝負開始。
 手持ちの石が10000切った。計算のウチではあるけども桁が下がるというのはそれだけでプレッシャーがある。
 これまでに消費したアイテムと石とを数えてはきたけど、アイテムを消費した個数や時間は計上してない。すれば良かったかな。ストップウォッチ片手に。

 最終日の弾みにしようと、それまで読むのを後回しにしていたイベントコミュを閲覧する。
 でも……なんかこう……142とYとDとの絡みがほぼ無くてさあ……これだと単に5回と限られたコミュ数を無意味に分け合うだけになるじゃん……? やっぱ個別にすべきだったんじゃねえかなあラブレターの前例だってあるしさあと唇をへの字に曲げただけに留まる。
 惜しいねん色々と。

 諸々のさぼりのツケの清算を迫られる。4倍期間のみじかさはどちらかというとこういう形で発露するのだな。
 いつもの最低ノルマに載っけて3時間の追加を求められて、それもなんとな捻出はしたもののボーダーが背後にあってはどんだけ稼いでも安心はできない。
 一時間で4000ptは稼げるから……いや、仮に現時点でイベントアイテムを9000個持っているならば……。

f:id:tehihi:20170131212519j:plain
 小梅ちゃんもボーダー確認してくれるし。


 ボーダーに脅迫観念を植え付けられながらも、結局できることもやることも変わらない。途中気分転換に遊んだEVER MOREがかんたんにフルコン取れたりと軽いイレギュラーはあったものの粛々と時間を迎えた。


スタドリ30
 +++++++++

スタドリ20
 ++++++

スタドリ10
 +++


 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

LvUP
 +

終わってみれば。

f:id:tehihi:20170131212808j:plain
 1142位くらいに軟着陸したかったけど最終的には1156位でした。

 事前に予想したのとほぼ寸分違わないしんどさばかりがあった。
 要するに何の救いも甘さもなかったということだけど。

 いずれにせよ計算通りに遂行さえ出来れば確実に目標を達成でき入手できるのだから、例えそれに一週間の期間を求められようとも、終わってみればたかが一週間である。
 その一週間も、月末限定で一瞬に消える2500石をガタガタ震えながら注ぎ込むあの小一時間に比べれば易く、はるかにマシだ。ガチャはやはり悪い文明。

 2000位以内を目指すのならば、課題曲もかなり遊び込む必要があるわけで、ならば初のMaster+フルコンもあり得るんかなとか思っていたけれども実際はMasterさえフルコンできなかった。一応銅トロフィーは取れたけど。
 これは、常時4倍で走らざるを得ず、単純なスコアアタックを試みるのよりもプレイ回数はかえって目減りしたであろうことが原因と考えられる。無論、私の腕前がへちょいところが大ではあろうが。
 同じく、難度26の曲くらいは全部フルコンで埋められるかなとか思ってたけど、3曲新たにフルコンできただけに留まった。これは、義務に近い感覚で延々遊んでいるさなかに1ミスをしたときの、それでも続けなければならない心理的負担が相応にのしかかってくるので、自然にフルコンに賭ける真剣味を薄れさせたことが原因ではなかろうか。無論私の腕前へちょ。
 そのへんを思うと、やはりイベントで走るという行為は、普段遊ぶ音ゲーのそれとはどこかが決定的に変質しているのである。

 ともあれ、これをもって、次回142'sイベ祈願のお百度参りの完遂としたい。
 アンダーザデスク&インディビジュアルでもいいし、りょううめでも構わないところはあるものの。とにかくよろしく。


リザルト

消費
 スタミナドリンク:2017ドリンク(石1250個分相当)
 スタージュエル:6250個

 一週間における自由時間の大半。
(曲数になおせばおよそ前半350曲・後半230曲の計580曲)

収穫
 LvUP 6回(Lv158→Lv164)
 ファン数 173万6470人(兼親愛度稼ぎ。スコア重視編成ならこの倍は稼げたかも)
 スタージュエル 875個(イベント報酬・プレイ回数称号・イベントコミュ含む / アイドルコミュ等含まず)


f:id:tehihi:20170131213051j:plain

バーナード嬢曰くの3巻のリアルタイム感想の残り半分。

 やってみたかったことではあるんだけど、初読時にやらなきゃ意味がないだろうと思ったせいで、それが出来るタイミングを待ってたら購入からおよそ半年経ってたなんつってな。
 一冊読むのに8時間くらいかかったけどかなりの満足を得られる読書法ではありました。


・動物の名前。
 そうね。私も「お前は私に飼育される存在になるのだ」みたいな気分で名前を付けることが多い。
 その一方で一応共同生活を送る上での機能性もあるんですよ。名前呼べば「なんか用があるらしい」て事に気付いて貰えるんで。

・平行して複数の本を読む。
 森川幸人というひとが集中力の逆として分散力って言葉を使ってたな。正確には最初に言ったのは糸井重里だった気もするけど。
 一冊読まなければ次を読まないなんてのもこだわりというよりかはいっそ悪癖なのかも知れない。

・どの本とも最後まで付き合えない、と自然と擬人化めいた言い方になってるあたりさわ子ももう相当本好き。


f:id:tehihi:20170118201957j:plain


・ふしだらだぞと叫ぶJKとかかわいすぎて国に保護されるべき。

・ところでさわ子のその行為がふしだらなのだとしたら「最後まで付き合う」てどういうことになんの? エロくない?

・読書家は見切るのが早い。
 たまに言われる「冒頭3行でその本の価値が分かる」的なのは要するにそういうことな気がする。

・神林しおりは未練がましい。はい覚えておきましょう。

・中断したまま数ヶ月。でもみんなまだJK。
 ……作中で明言されてないと思うけど、JKでいいんだよな。バイトしてるし。

・「みててもいいですか?」 お。踏み込むね長谷川さん。
 さっきの「最後まで付き合う」がどういうことか考えたら相当な覗き趣味だよね。


f:id:tehihi:20170118201956j:plain



・映画は別物。
 映画化を手がけたら原作者から「アレは違う」つって映画の不満点を改めて修正した続刊を刊行されたり、「まあ別物だよね」ときっぱり言われたり、「むしろおれの書いた小説よりもおれの言いたいことを表現してくれた」と褒められたりと何かと一言言われがちなキューブリックという爺さんのことを思い出す。


f:id:tehihi:20170118201955j:plain


・本を読んでもいいかなという遠慮。
 コミュ障というほどではないにせよ神林しおりは友達そんなにいないんだろうなというところが察せるくだり。
(あらゆるジャンルの二次創作界隈になぜか必ず存在する「○○はぼっちだよ」と言いたがる勢)

・二人で喫茶店に来ながら別々に小説読んでたりするのがおれの理想のカップル像です。

・さわしおが二人の関係に終始している中でちゃんと文学な話題は大体遠藤君の担当になってるのね。
 おじさんが若者だったときは『小惑星が地球に衝突して人類が滅ぶ可能性だってあるんだぜ』というTVの特番に対して「世の中にそんな劇的なことが起こるはずがないじゃないか」という態度を取ったのがそれに近いと思う。

・そっちの方が遠藤さんらしいです。町田さんは豊かな人生を送りそうですね。
 という長谷川さんの表情から伝わる施川ユウキ先生の魂の筆致。
 長谷川さんがだんだん図太さを身につけ始めている。

・殴った! 65ページにしてついに殴った!

f:id:tehihi:20170118201954j:plain


・ハートとか葉っぱとかを泡で描いたカプチーノを横に置きたい。
 具体性に笑う。

・基本的にさわ子のいいなりよね神林、

・エドワードゴーリーおれも好き。
 おぞましい二人は後書きまで含めてなんだかすさまじかったな。
 創作は誰かに奉仕するための存在などではないのだ。

・我々は村上春樹の呪縛から逃れることはできないのだ。
 時空を超えて何度私たちの前に立ちはだかるのだ……村上春樹!!

・関係の中の読書。て所から軸がぶれないよねさわ子。

・歯痛の話を取り扱った本……思い出せそうなそもそも読んだことがなさそうな……ああ……。

・誰に、何者に、勝つつもりなんだ。
f:id:tehihi:20170118201953j:plain

 ものすごい名文にこのオチ。このダイナミックな冒涜がバーナード嬢曰くの大事な魅力といえる。いいたい。
 しかしほんと泣ける。


・この状態……ケンカだったのか! と今さら気味に気付くしおりさんはやっぱり今まであんまり友達がいなかったですね?

f:id:tehihi:20170118202029j:plain


・理性は、理知的であろうと努めることは、感情を蔑ろにするわけでは決してないし、
 常に問題を明瞭に平易にしてくれる。

「貸した本、結構ちゃんと最後まで読んでくれるんだよね……」という気づき方が、もうね。
 相手が本を好きだといってくれたこと。こちらが渡した本がどんな内容か知ろうとしてくれたこと。
 自分がその本でなにを感じたか知ろうとしてくれたこと。
 それがどんだけ尊い行為であるか。そこからほだされるあたりほんとにもー神林しおりがおれにとっての理想的な文学少女であると思いを新たにしますよ。

 一方で、町田さわ子は理性や理知でなく、「神林に嫌われたくない」という直感でまず最初に謝ってるんだよな。
 この関係ですよ。

 もちろん、ギャグ漫画と物語との間に優劣なんて存在しない。それを前提とした上で。
 バーナード嬢曰くは確かにギャグ漫画ではある。
 けれども物語としての機能も十全に備えている。
 読書を中心とした人同士の繋がりのお話である。



・タイムトラベルものに猫って良く出てくるよね。
 ごめん夏への扉しか知らない。

・さわ子はさわ子で 、「そっちは後で読むよ!」と断言できるその躊躇のなさが私にとって異星人みたくみえる。

・読み方を強制してはいけない……とこらえる神林しおりの人間的成長の軌跡をみよ!!

・人は何かを辞めるときでさえ何か理由を付けないと辞められない。
 とは立川談志の言葉。

・犬が出てくるSF。やべ。SFどころか文学全体でもちょっと思いつかない。

・ポチはポチで同じポチでもどの作品のポチかで違うのはそうかも知れない。

・あ、サンリオSF文庫だ。

・さるかに合戦とレザボアドッグス。
 まあ確かに、歌いながら耳を削ぐバイオレンスシーンみたく拷問が散見される昔話ではある。

・グフフフという笑い方をしてもなお神林しおりはかわいい。

f:id:tehihi:20170118202027j:plain


・それはそれとして除虫菊活字中毒の韻。普通によくない?

・手に入れたくてずっと探してた本ー。
 というと私にとっては詩人の夢かなあ。amazonとか日本の古本屋のおかげでもうそんなに探すことももはやないけど。
 それによって失われるロマンは確かにあるだろうけどそれでもその便利さは肯定してしまいたい。

・もしかして遠藤君このマンガのなかで一番キャラ濃くない?

・手に入れることが目的になると。しおりちゃんまたそういうめんどくさいこというー。
 古本屋さんでお手伝いしてたときにそういう、なんかもうとにかく本を買うのが目的になってるよねって爺さんを何人かみたな。上客でした。

・恥ずかしがってる神林を額縁にかざろう。

f:id:tehihi:20170118202030j:plain


・同じ話を何度だってする……!! てアレよね。マサシがいうところの関白宣言ってやつよね。
 お前を嫁にする前に言っておきたいことがあるってやつよね。まあちょっとは覚悟しておけってやつよね。
 その答えが「何度だって聞くよ?」ですよ。なんなんだよもうおれをどうしたいんですか。

・て、ネットでみた。とは我々凡人にとっては常にエクスキューズであるのにこの堂々さたるや。

図書館警察。怪物を掴んだときの「ふやけたティーバッグみたいな感触」て描写の生々しさを覚えてる。
 いや子供の頃にレイプされたのはわかるけど主人公男だよね……しかも子供だったんだよね……? て部分に釈然となかったあの頃。

火の鳥好きだけどどの編がどんな話だったか正直あんま覚えてない。
 でも確かに好きなエピソードを挙げろといわれたら「神よロビタを救いたまえ!」だよなー。
 でも確かに我王には勝てないよ……猿田博士だし……。

・しかし手塚治虫の修正に関して語れるとかどこの次元のJKですか。

・シンゴジラのまねをして手のひらを空に向けてる神林しおりをフィルムに残そう。
・だからゴジラ対へドラみてるJKとかトロピックサンダーとかフロムダスクテイルドーンとかを好きだと語るJKと同レベルにどこ次元のJKなんだと。

・能動的な没入が求められるからこそのVR。
 実際に最近そういうソフトウェアの話が出てたよね。初音ミクが座ってる横でゲームできるやつとか。

三毛別羆事件Wikipediaで読んでさえ震え上がるくらい怖いからな……。

・どんなに優れたレビューよりも。
 それはそれで寂しい話にも感じてしまう。
 それならば物語の意義とはなんなのだろう。架空の物語はいつだって現実に勝てないものなのだろうか。

f:id:tehihi:20170118202859j:plain


 けれども。
 バーナード嬢曰くは読書と人の関係みたいな話のように思ってる私としては、なんだか相応しいシメであった。

バーナード嬢曰くの3巻のリアルタイム感想前半戦。

 感想と言うより反応。
 読んでる最中に思ったことを即メモ書きしていくただたんにやってみたかっただけの行為です。



f:id:tehihi:20170116203818j:plain


・表紙絵。
 でもね、ド嬢。それがなければ読書家にはなれないんだよ。
 ていうかそこは「ドグラマグラ」あげてよー。
 人生変えられた本というと少し違うけど、さわ子はあの瞬間から読書家への一歩を確かに踏み出したんじゃんよー?


・表紙絵のインパクトはともかく、帯の時点でもうメモしたい。
「ド嬢は自分よりも読書家になっているんじゃないか……? と不安になっている読者もいるかも知れませんが」
 まったくその通りです。

 まったくその通りだけど、おれだっておれのそばに神林しおりがいたらそうなってたよ?


・人間臨終図鑑。面白そう。
 風太郎せんせが資料として集めてたついでにこれまとめたら面白いんじゃね? と思ったからまとめたみたいな流れなんだろうか。


トルストイ!? あの有名な!
 さわ子さんドストエフスキーと区別付いてなかったりしませんか。
 中編だから読みやすいっつっても罪と罰よんだ限りじゃ改行少なめのびっちりした文体でみためより文章量多いぞ。


・死をテーマにした小説。で、個人的な読書体験が即浮かばない読書筋の衰えが悔やまれる。
 なんかあったはずなんだけどな……すぐに浮かんだのは星新一小松左京筒井康隆の御三家が「おれたちの中で最初に死ぬのは星さんだよね」「いいひとだもんな」「そんで最後まで生き残るのは筒井」「だろうなー」とか話してた通りになったねとかそのくらいだけどこれ別に小説じゃないし……。


・ダロウェイ夫人が二人の挙げている小説に似て逆パターンかな。
 意識の流れを丹念に追う手法は似通っているけど、最終的には生きる活力を得る方向で終わったと思う。
 実際んところはそれを原作にした映画の「めぐりあう時の中で」のが印象に強い。映画の方だとヴァージニア・ウルフさんが入水自殺するシーンから始まる。


f:id:tehihi:20170116203817j:plain


・読書家二人で交換しあっちゃってハミ子にされて拗ねるさわ子だけどこれ大事な変化だよね。
 読書家二人のやりとりにちゃんと参加意識を持ててるってことだもんな。以前なら「読書家っぽくてかっこいいな二人」で済んでたところですよ。


・現実に引き戻される神林しおり可愛くない?

f:id:tehihi:20170116203816j:plain



・死ぬには良い日だってことですかね。トルストイの死に方。
 若者に檄飛ばして割腹自殺した三島由紀夫とどっちがどのくらいだろう。


・近代付近の作家って自殺した作家とそうでない作家で大別できる気がしてしまう。


・しつこいくらいしゃしゃり出てくるんじゃない? と、ひねた言い方しかできない神林しおり。
 やった! と素直に言える町田さわ子。

f:id:tehihi:20170116203815j:plain


・年の離れた弟がいるので赤ん坊の泣き声は身近にあった。気がするんだけどあまり思い出せないな。
 観察をしたことあった気はするけど、しかしここまで透徹とした視線であったはずがなく。


・「スランプ」な町田さわ子を慰める遠藤だけど、やはりド嬢周辺の人間はド嬢が読書家たろうとしているのを応援したがっているのか。


・私は電車に乗ってると妙に読書に集中できる。環状線のある地方を割と素で羨ましく思うくらい。
 生活の中でそうした強制的な余暇があんまなくなったから読書から遠ざかってるのもあるんかなー……環境は人を作るよなー……。


・教科書にも載っているお話をなにその変な話とはなんだ。
 夜の間に壁を伝い伸び屋根裏に潜む盗賊どもに近付き匂いを漂わせてくるノウゼンカズラの描写とかまさしく小説的であり文学ではないかとか書いたけどこれ羅生門ちゃう偸盗や。


・「本を読め」という神林しおりのコマが素で泣けるんですよ。
 もう神林しおりはさわ子に対し「いいから読め!」と暴力を振るわないんですよ。
 そんなことしなくたってさわ子が読むのをもう知ってるし、彼女が持つ読書への敬意ももう理解しているのだから。
 バーナード嬢曰くという作品全体のなかでも大事な一コマになると思う。


f:id:tehihi:20170116203814j:plain


 ああ、読書家の友人とともにアルコールランプを読書灯に読書するさわ子の幸福げな表情をみたまえよ……。


・文学はもはや文学史となり歴史であって偉人も多く、為に読書家は名作名画への敬意も欠かさないのだ。
 礼節が紳士を作るんだよ。たぶん。
 すいませんシリーズ通してあんまみたことないのに 「ルーカスはディズニーが作ったスターウォーズを気に入ってないらしいよ」とか話題の種にしてすいません。


・コイツみたいなことを考えてしまった。
 大丈夫だよ誰の心にも町田さわ子は偏在しているから。


・おらうーたん。検索した。そうか世界最初の名探偵か……。
 一生読まないからネタバレしてもいいやって私もやったことあるな。
 正確には、このゲームは遊ばないと決意してプレイ動画でエンディングまで観たんだけど。スゲエ後悔した。
 むちゃくちゃかっこいいBGMがさ。すげえ大事なシーンで流れて、ああ実際にプレイする機会があればこれ異常の衝撃と感動を覚えただろうに、おれは自らその可能性を閉ざしてしまったのか。今生での機会を自ら潰してしまったのかとそれはもう悔やんだ。
 Heartful Cryて曲なんだけど。


・おれネタバレを忘れるのけっこう得意。
 読んでない本のネタバレなんて身につかないからいつか忘れる。て実践的でいいね。


・ネタバレはマナーとかの問題でなく、作品とその作品に触れる体験に対する敬意であって自己規範の話だと思う。
 ネタバレしてたって面白い作品は面白いのであるからに。


・青春感じゃねえよ青春そのものだよ!!!


ツノゼミ早川いくを著のへんないきもので知った。
 それ単体で本に出来る勢いなのね……。


・神林しおりの「暑い」
「燃料投下」の実例というかもはや具現化をみた。

f:id:tehihi:20170116203902j:plain

・あーもー神林しおりかわええよーもーなんだよ萌えマンガかよー。


推理小説ってつきあい方が割と難しいよねと叙述トリックの話。叙述トリックがすごかったんだよーとかいうとネタバレになるわけだし。
 割と小説ならではな手法になるんかな。エンタテイメント。でも映画でもそういうのはあるにはあるかとタイトルがいくつか浮かんだけど伏せておく。


・オイルランプの実証主義(?)はSF畑と捉えればいいのか推理畑と捉えればいいのか。
 なににせよ「現実はこうでした」というネタばらしもなんだか名著の匂いだ(?


・古本屋で買った本に朱引きがしてあって、しかもそれが自分の気になったところに先んじて引いてあって、読みながら気になってしょうがなく読書に集中できなくてちくしょう前のこの本の持ち主はどんなヤツだったんだとイライラしながら読み終えたら自分の蔵書印が捺してあったという井上ひさし先生の話が好き。


・お前らエブリディ読書会じゃねえか。


・学研まんがシリーズが図書室通いの一歩という本読みは少なくないはずだぜ……あと世界の偉人シリーズとか。
 あさりよしとお先生のまんがサイエンスシリーズを読んで、後々の後々にるくるくを読んでしばらくして「え。あ、まんがサイエンスのひとじゃねえかこのひと!」とか気が付いたりするよね。


f:id:tehihi:20170116203901j:plain

・思いつきだけで生きてるのがよくわかるトンボと戯れる町田さわ子のシーン。
 秘密の共有を持ちかけるとかしおりちゃんむっつりだわー……そのくせに積極的だわー……。


・読んでもらえないの! つって髪を振り乱す神林しおりチョーかわいくない?

f:id:tehihi:20170116203900j:plain


・「お茶菓子つまんでガールズトーク! 楽しそーだな!!」という絶叫にこのこの将来が垣間見えた様な気がした。


・今んとこド嬢が取り扱ってない本読みあるあるに、『なんか大事にしすぎててかえって読めない小説』ってのがある気がする。
 ルグィンの闇の左手が私にとってそこそこそれ。他芥川作品を全部読んでから読もうと決めてしまった河童と或阿呆の一生とか。

 ……別にあるあるじゃない可能性もあるな。


・沈黙映画化しますねそういえば。メル・ギブソンに自作自演マゾ映画とらせてる場合ではない。
 しかしさわしおに比べて遠藤長谷川は全然進展しねーな。


新潮文庫はyondaとか色々キャンペーン張ってて立派よね(……て思ったら2014年でもうキャンペーン終わってた
 いやべつに他出版社がキャンペーン張ってないわけでもないのだが。


高慢と偏見とゾンビとか、ごく最近な話題が入ってるとなんとなく驚くアレ。
 作品と現実とが地続きに思えて少し不意を討たれる感じの。


・たぶん今頃アメリカには(名著)とゾンビてタイトルの本が豪華客船を沈ませかねない勢いで量産されているのだろう。
 あるいはそれの結実が高慢と偏見とゾンビなのだろうか。


・大丈夫だよ神林ちゃん世の中にはそれで結局アンドロイドが電気羊の夢をみるのかどうなのか知らないのにタイトルに借用したり、
 たった一つの冴えた方法がなんなのか知らないまんまタイトルに借用したりする’同人作家とかザラにいるから。


・なんとなく古本屋さんの文庫棚を眺めてるときに目に付いたらどうせ100円やそこらだし何冊も重複買ってたりする本があったりしませんか。
 私にはありました。古橋秀之ブラックロッドという電撃文庫です。


・膝を折って古本屋の棚を凝視する神林しおり以上に神林しおりらしい可愛らしさに満ちた存在があろうか。

f:id:tehihi:20170116203859j:plain


・本の価値はただの流通価値だからねー。
 どんだけ素晴らしい思想の書かれた本であっても必要なのは紙代と印刷代と流通費用だけってのはなんだかなんとも。


・さわ子の読書家っぽく振る舞いたい話も久々な気がする。
 それこそ「本の価値は自分で決める!」というしおりの反応と同じエピソードに収められていて好対照である。


・ガチ古書店新古書店と違って、古書店には「たくさん印刷されてない専門書の流通を助ける」て作用があるからね。
 古本屋が存在する限り、その本はいつかは必要とされている人のところへ届くのよ。そのあたりの話も過去の話になりつつあるけども。


・古本屋でこの本の値段いくらだろうと背表紙をみたら登場人物一覧の一人に赤線が引いてあったのはみたことある。買わなかったけど。
 図書館で借りた本に同じく登場人物に赤丸が書かれてて、オイオイ公共物だぜと思ながら読み終えたけど犯人でもなんでもなかったという体験談を聞いたことならある。


・それ面白いです。と感想を述べるだけに済ませてる長谷川さんかわいくない?

f:id:tehihi:20170116203858j:plain


グレゴリ青山というひとの書いた古本屋バイト体験談マンガに「仕入れてきてとりあえず積んであるだけの本にお客さんが群がってくるのはなんで?」てネタがあったね。
 店員からしてみてもあるある話なのか。


・雪国とぽっぽ屋がおれのなかで混ざってる。どっちも読んだことない。


・地の文っていいよなー……。


f:id:tehihi:20170116203944j:plain

・ 冷えた神林しおりの手を町田さわ子が暖めたというお話は微笑ましくみえる一方で、看過しがたいほの寂しさを感じるのは私だけだろうか。

 しばらくずっとさわ子としおりという関係が描かれたこのマンガにおいて、忘れものを取りにその場を去るという偶発時により神林しおりは久々の孤独を得る。

 読書は体験で、その読書をした環境もまた体験であり思い出である。
 より純粋な、書物の魅力に耽るならば環境という可変な要素は雑味であるかも知れないけれど。

 それだとしても、峻厳な世界を描く小説と、かじかむ手とを重ねてみる神林はその小説世界に浸り、一体化している。
 その瞬間の神林しおりは、読者と物語とが同化した純粋な存在のようにみえる。
 しかし、そこに差し伸べられ包む手は、神林しおりを現実に引き戻し、物語から引きはがし、その暖かさでもってしおりと文学との結合を融解させる手である。
 一時的にではあれ純粋な文学少女となっていた神林しおりの純潔が侵された瞬間でもある。

 その後の、表紙について熱く語るしおりに理解を示さないさわ子という構図もなんだか示唆的だ。

 読書というのは常に個的な体験であって、本を読んでいる最中の人々は常に孤独だ。
 純粋な読書というものは孤独でなければできない。
 例えば読書会のような感想の交換もまた豊かな体験ではあるけれど、そうして自分以外の感想とまざりあった感想は、純粋ではなくなるとも言える。
 無論その純粋に価値があるかどうかは別問題として。
「バスが来たよ!」という、帰路を指す一言でエピソードが終えられるのもなんだか象徴的ではないか。

 理解し合えないこと。共有の出来ないもの。そうした根本的とも言えるものを描いた様に思えるこのエピソードは、
 確かに冷たく寂しい出来事ではあるけれど、孤独というものがもつ価値もまた噛みしめねばならない。

・要するに純潔が汚されたエロいシーンだよねといいたい。


f:id:tehihi:20170116203943j:plain


ちくま文庫の表紙っていいよねー。と思いつつきょとんとしてた私を納得させるオチ。
 緩急もあって今巻で一番笑ったシーンになるかも。