シャニマスの芹沢あさひさんのホーム画面対話全部の感想。

 キャラクターへの愛をトリビアリズムで代替してしまうのはあんま良くないとしても、二次創作でワーイと遊びたいからには最低限習熟しておくのが望ましい。
 あと単に、芹沢あさひという個性が事務所のなかでどんな関係を育んでいるのか知りたいし。
 興味は愛着の第一歩ではありましょう。
 何の話だっけ。
 まあ要するに、おシャニさんが急に(急に)追加してきたホーム画面でのアイドル同士の対話全342パターンのうち芹沢あさひさんに絞って全部チェックしつつメモしつつ感想を述べてみる試みです。



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彼女の世界。彼女と世界

vs櫻木真乃

「あさひちゃんっ、
 あっちの方で飛行機がしっぽ作ってたよっ」

「なんすかそれ!
 面白そうっすね!
 見にいってくるっす!」


「真乃ちゃんの鳩
 どうしてピーちゃん
 っていうんすか?」

「そんなに大した理由はないの
 雛のころに『ぴーぴー』って
 鳴いてたからなんだ……っ」


 飛行機と芹沢あさひというと【空と青とアイツ】芹沢あさひだけど、青い空と飛行機雲をみて、(あ、あさひちゃんだ)と真乃が連想してくれていたのなら嬉しい。なんとなく嬉しい。
 ツバサや星という形でなにかと空のモチーフをまとう真乃とあさひとの共通点は空で結ばれており、個性は違えどアイドルという結びつきを感じさせてそこんとこもなんとも爽やかな対話である。

 芹沢あさひ学的見地でいうと、尻尾という比喩から即「飛行機雲」と連想できてなさげなあたりを覚えておきたい。
 それともほんとに特殊な飛行機雲だったんかしら。ホーム画面での対話が実装された5月29日は奇しくもブルーインパルスが都心を飛んだ日だ。

 ピーちゃんを雛から育ててたのは初出の情報? 櫻木さんのコミュはあんま読み込めてないので恐る恐るなんだけど。


vs風野灯織

「あさひ、なんの本見てるの?」
「………………
 ……………………
 …………………………」


「わたしのこと
 占ってほしいっす!」

「ご、ごめん。占いが好きなだけで、占うのは……
 おすすめのサイトは教えられるんだけど……」


 わーいアイドル同士の対話実装だーと喜び確認しにきたPが直面するまさかのガン無視である(大事な注釈*声を掛けられたことに気が付いてないだけであって無視したわけではない)。
 相手に合わせるのが不得意なあさひなので相性の悪い相手とはとことん相性が悪くなってしまうという一例でしょうか。灯織さんは心を強く持ってほしい。邪魔しちゃったかな……とか気落ちしそうだけどしないでほしい。
 そもそも。灯織も普段ならば本を熟読している相手に話しかけるという野暮は犯さないと思うねん。あさひが珍しいくらい静かで、(あさひが静かになるくらい熱中しているのは何に対してなんだろう)と、あさひに対する興味でもって何を読んでるのか聞いたんだと思うんですよ。
 あ。その結果だと思うとかえって胸が痛い!

「占ってほしいっす!」にいまいち報いきれなかった点も後に気に病みそうな……ん? でも「占いの館」ってやってたよね灯織。
 避けた? それとも先の体験で(占うのは……私には荷が重いのかな……)てなったとか?

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覗きこむ者は覗きこまれるんよ。
 いや灯織さんは悪くない心を強く持ってほしい。

vs八宮めぐる

「あさひ、この知恵の輪解ける?
 難易度が一番高くて、誰にも解けなかったの!」

「ふーん? 貸してほしいっす
 …………
 ……………………」


「『八宮めぐる』と『芹沢あさひ』」
 って似てるっす!
 あははっ!」

「……? あっ、本当だ!
 漢字とひらがなの組みあわせ!
 おそろいだねー!」

 テキストとして認識している私らなら直ぐわかるけど、音声オンリーなのに即気付けるめぐるの頭の回転力。
 あさひと知恵の輪はPとのコミュでも描写されている。「……できた」の音声は必聴。

 そうしたパズルにやたら強いということは事務所内でも周知されているのか、それともめぐる独自に「あさひはこういうの好きだよね」と解釈したのかどっちかしら。
 相当な難度なのか、早速自分の世界に没頭してしまうあさひだけど、めぐるちゃんならそんなあさひをニコニコと眺めててくれそうで胃に優しい。


vs月岡恋鐘

「びゅ~~~ん
 ってかんじ~?」

「違うっすよ!
 ひゅ~~~って感じっす!」


「恋鐘ちゃんの料理
 美味しいって聞いたっす!
 食べたいっす!」

「うん~!
 今度寮に来んね~?
 なんでもご馳走するばい!」


 すれ違い芸の目立つ会話集のなかで数少なく共鳴できている側の例。
 ただし、びゅ~~~ん。ひゅ~~~。と、余人には何の話か皆目見当がつかないけども。恋鐘さんがあさひについて行けるくらい感覚派の人間てことだろうか。
 芹沢あさひは美味しいものには人並みに興味がある。
 これは割と大事な知見である。あさひは給食のメニューのほとんどを持ち帰ったりしてて、単に「今食べたい気分じゃないから食べなかった」というだけなのか、それとも食欲自体が薄いのかどっちだろうなと判断の付かない部分があったので。
 まあカレーに執着する描写とかあったけどさ。
 だってカレーはカレーじゃん?


vs田中摩美々

「私、あれ好きなんだー
『すっす!』ってやつー」

「わたし、そんなこと
 言わないっすよ?」


「虫捕まえたっす!
 摩美々ちゃんのトカゲ
 食べるっすかね、これ」

「そういうのは
 受け付けてないんでー」


 いや、言ってた。『すっす』、言ってたと思うけど……どこでだっけ。二次創作書いてて『すっす』って台詞を書きかけて……アリなんかな。すっす。て迷って、迷ったなりに保留してて……後に公式でも言ってるのを見掛けて安心したみたいなことが個人的にあって……あった気がするんだけど明確にどこで言ってたか言えなくて……言ってたような……。
 まあいいや。
 すっす。割と似てるので必聴である。
「そういうのは受け付けてないんでー」は冷たくあしらわれているようにもみえるけども大事なことだ。ペットは愛玩動物とも書くけど、オモチャでなくて生き物である。
 あとあさひに限って言えば、食べるかもーっつって一度受け取ると「これは食べるっすかね。これはどうっすかね」て際限なく持ち込まれそげなところがあるし……虫を。


 このあたりのあしらいっぷりは、チームまりあの経験が生きているのかしら。
 スノーマジックイベにて、何かと裏側から気を回しがちな摩美々が、真正面からあさひに説教をしている冬優子と、それを素直に聞き入れるあさひとを見て何か思うところありげな姿が描写されていたりしました。

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凛世への信頼にも注目したい一言。

 世話焼きな気質があれどもそれを表に出したがらない摩美々vs危なっかしさから周囲の気を揉ませがちなあさひ。
 屈指の好カードと申せましょう。


vs白瀬咲耶

「やあ、あさひ
 その美しい瞳は、何を映しているんだい?」

咲耶さんっすね!」


咲耶さんくらい
 背が高いと
 色々見えるんすか?」

「試してみるかい?
 ほら、私の腕にどうぞ、お嬢さん?」


 通じてるけど通じてない!
 咲耶さんっすね! という言い切りが大変お見事なすれ違い芸。
 傑作に数えたい対話の一つやね。
 咲耶の内面でなく完全にみたまんまの「背が高い」という特徴から入るのもあさひっぽい。
 私の腕にどうぞ? は抱き上げたのだろうけど「こっちの方がもっと高いっす!」とかで肩車にまで発展しててほしい。


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20cmの違いはどれだけ世界を変えるかしら


 153cmと175cm。あさひはやや平均(よりちょい下回ってる)
 あ。そういや咲耶ちゃん、じゃなくて咲耶さん、なのね。
 今んとこ確認できてる「さん」付けは、他に「夏葉さん」だけか。
 あと一応プロデューサーさんも。
 成人してたら「さん」なのかなとか思ったけど、咲耶はそもそも18才で、他18才もちゃん付けだし、雰囲気で呼び分けてそげ?


vs三峰結華

「あさたんのパワフルさを見習うべきか……!」
「冬優子ちゃんに
 怒られるっすよ?」

「あさたん……
 あさたんたん……
 あさたんたんたん……」

「おー
 順調に増えてってるね……!」


 冬優子ちゃんに怒られるっすよ?
 は、結構なビーンボールな気がする。冬優子にとって。
「あー。そっかぁ。これ以上ふゆゆの心労を増やすのも可哀想だしね……」とか察知してるよなしてなさげなこと言ってそう。

 さらりと言ってはいるけど、自分がなぜ冬優子の怒りを(頻繁に)かっているか。その由縁をしっかり理解しているところに尊みを感じるよな。よな。
 理解はしているけどもそれはそれとしてパワフルな生き様をとめられないのである。むしろ「冬優子ちゃんが本気で怒っているときは本当にダメなときっす」的な台詞から見るに、あさひとしては冬優子は安全弁の一種として信頼も寄せているのだろう。
 歯止めにはならなさそうである。
 冬優子の受難は続く。

 最終的にあさたんたんたんたんたんたんたんたんたんくらいまでいきそう。もっとか?
 あさひ当人のコミュの言及じゃないけど、三峰担当におかれては彼女のニックネーム集めが一気に捗って喜ばしかったりするのかしら。


vs幽谷霧子

「もう……
 いいかい……♩」

「まだっすまだっすー!
 あと100秒は欲しいっす!」

「あ痛っ!」
「わ……傷……!
 ふー……
 ふー……」


 霧子さん100秒付き合うよな。絶対。
 あと見付けるのむちゃくちゃ上手そう。

 はしゃぎ過ぎて痛い目にあっている芹沢あさひも少し貴重な気がする。なんだかんだで、持ち前の反射神経と観察力とでうまいこと収めるのが彼女だし、まあこういうこともあるんだなと。


vs小宮果穂

「あさひさーん! 聞いてください!
 向こうに面白いものを見付けたんですー!」

「何があったの!?
 連れてって! 果穂ちゃん!」


「とぉーう!」
「わぁっ! ヒーローキックですね!
 あたしも…っ
 ――とうっ!」


 マブシイ。
 P含め、他の年長者にはあさひの向こう見ずな行動力は悩みの種だったりもするけど、小学生ぢからに溢れた果穂ならばより純粋な遊び友達として同じベクトルを向けるのだ。
 Pにはそれが出来ない。
 いっそしてはならないのだと表明されたのが【空と青とアイツ】のコミュであるようにも感じるのだけど。

 あさひの「とぉーう!」はモーニングコミュにも登場する。
 果穂は果穂当人の視座と価値観でもって「わたしも!」と同調できたけれど、Pはそれが何なのか理解しきれないままコミュが終わる。
 あさひとPとの立場の違いは折に触れて描かれている。
 例えば感謝祭コミュのエンディング。一緒に踊ろうとあさひに誘われるも、当然ながらついて行けず「やっぱり下手っすね」と烙印を捺される。「一緒に踊るのはやっぱり……」と言葉を濁すけれども、それでも、或いはだからこそずっと見ていてほしいとあさひは語る。

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あるいは唯一の。

 必ずしも悲しいことではない。それは間違いないけれど、眩しくも少々ほろ苦い。

 あと色んなところで言及されてるけど、あさひが果穂ちゃんには敬語を使わないのも。あさひは意識して敬語(?)を用いているのであって、それは傍若無人にみえるあさひも社会に順応すべく試みている証左であって……彼女なりに、軋轢と戦ってきた痕跡でもある。のだろう。
 こう。マブシイとね。なんかね。それだけ涙腺にね……。


vs園田智代子

「あさひちゃん、見て見て……!
 これね、この間見付けた写真なんだけど――」

「わ、すごい! 家が逆向きに建ってるっす!
 どうなってるんだろ、これ!」


「チョコレート!
 くださいっす!
 甘いの!」

「おっけー!
 ――はい、どうぞ!
 とっておきだよ~?」


 急にギブミーチョコレートされてサッと取り出せるあたりからみえる園田智代子の意識の高さ。ええ。もちろん意識の高さによるものですとも。
 わざわざきっちり「甘いの!」て指定するあたり、ゲーム性を重視して苦いのも用意したバレンタインがトラウマってるんでしょうか。
 まあ最近はカカオマシマシなチョコも多いし。身体感覚の鋭敏なあさひさんですから、苦い辛い痛いあたりの不快感情は人一倍苦手そげよねと思ってるんですけどどうでしょう。

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このあと甘々なチョコをPと分け合う(甘々

 逆向きの家は、どこがなんで始めたのかわかんないけど色んな国でみられる展示物のことだろうか。家本体だけでなく家具や調度も、内装まで全て逆さまでインスタ映えするのよね。
 急に何の話だろうと思ったけど、SNSも旺盛に利用する智代子さんだから、面白いものを見付けたんであさひにも教えてあげたってことでいいよな。
 あさひの探究心はフィジカルだけでなくメンタルでも旺盛に働くので、そこんとこもしっかり把握されてる(してもらえている)感じが微笑ましい。


vs西城樹里

「あさひもなんか飲むかー?
 ジュース、好きなの
 選んでいいぞ~」

「ありがとっす~!
 じゃあ~
 これもらうっす!」


「樹里ちゃんって
 弟いるっすか?」

「え?
 や、弟はいねーけど……」

 え。急に何。
 弟はいねーけど、兄ならいるんだよね樹里ちゃん。
 え、でも、急に何。樹里ちゃん方面になにかそういうコミュでもあんの?

 樹里ちゃんは優しいな。
→愛依ちゃんも優しい。
→愛依ちゃんには弟と妹がいる(ので、世話に馴れているので優しい)。
→樹里ちゃんにもいたりしないかな。

 という連想ってことでいいん……? でもそれなら「弟とか妹いるっすか?」だったりしない?
 あさひと兄弟って話だと、Pとのモーニングコミュで「実は兄弟がいるんだ」という受け答えがあったりするけど、それと似た感じで樹里ちゃんと似たような人を見掛けたとか……?
 いまいちコレだと確定は出来なさげだけど、まあ前者かな……。
 面倒見いいしな樹里ちゃん。優しいし。

 芹沢あさひの中にはちゃんと理論も理屈もあるんだけど、それを出力するのが少々苦手だから、時として突拍子もなく映る。
 それをまざまざと追体験させてくれるて点では面白いコミュだ。

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 ところで樹里ちゃん年下によく奢るよね。
 体育会系的な包容力でしょうか。


vs杜野凛世

「紙飛行機は……
 重心の位置が……
 肝要です……」

「わっ!
 見たことない形っすよ!
 あはは、すごいっす~!」


「凛世ちゃんみたいなひとを
大和撫子』って
 いうんすよね」

「ふふ……
 あさひさんは……
 ガーベラのよう……」


 花の話題が出ると花言葉をぐぐらずには居られないタチのオタクなんですが、ガーベラの花言葉は「希望」と「前進」で、これがオレンジになると「神秘」と「冒険心」になる。時としてつかみ所のなさをみせるあさひに「神秘」を添える凛世さんの才媛っぷりがステキ。
 力強い多年花で、色幅がとにかく豊富てのもそれっぽいかも。
 そもそも花で例えての返礼は、大和撫子という最上級の賛辞からナデシコの部分だけを受け取る謙遜でもあるのだろう。惚れ惚れする如才なさである。

 凛世は他の娘とも折り紙を用いた対話をしてるけど、一片紙片さえあれば相手に合わせて様々な形を用意できる折り紙は、凛世のもてなしの心を存分に発揮できるアイテムなのかも。それでまた「あさひには紙飛行機」というチョイスが清々しくてイイ。
 ホームステイとかで異文化交流にいくときは折り紙覚えとくのがマジ鉄板みたいに聞いたことあんなー。まあ脱線はここまでにしといて。


vs有栖川夏葉

「夏葉さんって
 どのくらい重いもの
 持てるっすか?」

「うふふ、そうね……
 あさひのことくらいなら
 軽々抱えられるかしらね?」


「私、『破天荒』って言葉が
 好きなのよ」

「へえ、そうなんすか」


 そうなんすか。
 じゃなーい。褒められてるぞー。あさひー気付けー。お前のことだぞー。お前ー。人によっては厄介としか見なさないキミのその性格を丸ごと認めて好意的に解釈してくれてるんだぞー。最上級の褒め言葉もらってるんだぞー。匂わせや言下とかそのあたりが苦手にしてもだなー。

 抱えてもらったんだろうなーこの後。
 放課後の面々は揃いも揃ってさすが対芹沢が達者。
 あさひと付き合うには何より体力が必要なのだな。
 それに……言うのも野暮だけど、放課後クライマックスは小宮果穂を中心として集い、そして小宮果穂の目標は『世界平和』なのだ。可能な限り多くの人々を笑顔にするべくを動機としてアイドル活動を行う彼女らは純粋であり、ある意味では限りなく純真である芹沢あさひと近しくて当然なのだろう。きっと。


vs大崎甘奈

「あさひちゃん!
 裾が出てるかも」

「お、ホントだ
 よく気付けるっすね!」


「双子だと
 どんな面白いことあるっすか?」

「甜花ちゃんと
 姉妹っていうだけで
 最高だよ☆」


「教えてくれてありがとう!」じゃなくて「よく気付けるっすね!」というあたりの芹沢仕草。
 たぶん教えてもらってもそれが良くない状態と認識してなくて直さないんじゃあるまいか。
 いやそれはちょっと穿ち過ぎか。
「教えてくれてありがとう」よりも先に、甘奈ちゅわんのお洒落力を賛美するあたりにあさひ当人が気付かず備えた美徳がみえる。
 あさひは面白いことを生き甲斐として生きているからこそ、それを生み出せる面白い人、すごい人、そうした人々の具備する優れた技能への賛美と敬愛とも強いのだな。

 そういえば、双子ではあるけど強く個性が分かれてるのもあってか大崎姉妹が双子だとシナリオ上で強調されることってあんまない気がするね。それ以上に姉と妹というか。


vs大崎甜花

「せ、芹沢さん……
 何、見てるの?」

「今は何も見てないっすよ?」


「わ!
 すっごいもこもこ!
 気持ちいい!」

「で、デビ太郎……
 返して~……」


 んん! 今までみてきたなかでまちがいなくいちばんキャラ相性で不利背負ってるね甜花ちゃん! 2:8くらいは行ってない!?
 そーいや、ツムなんとか系かキャンディークラッシュサーなんとか系かわかんないけど、それ系っぽいパズルであさひが全一とった四コマがあったよね。
 つまりゲームだ。
 ゲームで勝ってマウント取りに行くんだ甜花ちゃん。


vs桑山千雪

「見て見て
 てんとう虫……!」

「おおー!
 なかなか大きいっす!」


「お酒ってどんな味なんすか?
 酔うってどんな感覚なんすか?」

「えっとね……
 やっほー♩♩♩
 って感じ……!」

 まず大きさに目が行くあたり、普段から昆虫採集を趣味にしてる人間っぽいリアリティがあるように感じる。そうでもない?
 普段から対児童スキルを発揮してる千雪さんなのであさひ相手にも全く後手に回るところがない安心感。「やっほー♩♩♩」て表現もあさひ相手に極めて的確と申せましょう。

 ところで、なんかこう……個人的な願望なんだけどさ。一定の年齢まで行ってて、かつ雰囲気がオトナっぽければ「さん付け」しているらしいあさひだけれども、千雪さんは「千雪ちゃん」って呼んで欲し味、ないです?
 ご当人も「だって、オトナじゃないもの」的な宣言をされてたと思うけど、どこか童心のあるのが千雪さんであって、あさひはそこを見抜いたりなんだりで「千雪ちゃん」って呼んでほしいみたいな……な? どう? どうよ?

 無念ながらおシャニさんの全テキストに習熟しているわけではないので既に「千雪さん」て呼んでたら泣く泣く諦めるけども。

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あらうふ

 そんな感じでさー。
 自分よりも背が高くて、というか小学生としてみると規格外な発育で当人も「年上にみられるんですよね」て発言してる果穂ちゃ相手にも最初からタメで話しかけてて、ごく自然に年下であると察知しててほしかったりさ……なんかそういう……な?


vs黛冬優子

「あさひ、何してんの?」
「蝶、追跡してるんす」


「冬優子ちゃんって
 冬だといつもより
 優しくなるんすか?」

「何くだらないこと
 言ってんのよ
 ふゆは年中優しいわよ」


 テキストの抜き出しじゃ絶対伝わらない「あーさーひー?」の声音。
 冬優子会話の話を少しすると、愛依ちゃに話しかけるときの「めーいー?」声音の甘さと好対照スな。猫かぶりに神経を使っている彼女が事務所のなかで数少ない甘えられる相手が愛依ちゃんなのだなと再確認させられてだいぶニヤニヤできます。そういう見地だと、「あーさーひー?」も気を遣っていないという意味では安息地なのでありましょう。

 ところで、蝶々の飛行モデルって物理的数式で表現しようとすると流体力学だの何だのかんだのがぐちゃぐちゃに絡まりあってスゴいややこしいみたいな話を聞いた気がする。
 そういう、千変万化に形を変えるものに夢中になるあたりいかにも芹沢っぽいけどもだいぶ聞きかじりの話なんで見当違いなことを言っている可能性もある。
 バタフライエフェクトあたりと混ざってる気もするカオス理論。

「冬だと『いつもより』優しくなる」ということはつまり、『いつも』も優しいということであって、あさひ的には冬優子ちゃんは優しいと感じてもいるのでしょう。
 Pからの説教を通じて、本当に大事なことの為には我慢も必要であると学んだあさひはそれだけ他者の説教に耳を傾ける余地も生まれた。だから冬優子が怒ることには大切なこともあると、自分のために怒ってくれてたりもするのだろうと体得してるのだろう。かな。
「ふゆは年中優しいわよ」と、あさひが伝えたいのも要するにそういうことなのだろうけど、このすれ違いが微笑ましい。


vs和泉愛依

「ほらほら~!
 待て待て~!」

「あはは!
 捕まえてみるっすー!」


「愛依ちゃん! これ今日の習字で
 書いたっす!」

「おぉ~!
 上手くなってるじゃ~ん♩」


 い
 つ
 も
 の。

 実家のような安心感てこのことスかね。

 習字のお話も印象的。
和泉流・書道心得】のコミュから引き継いだお話で。
 恐らくは学校の宿題なのだろう書き初めを「まあ、こんなもんかな」と珍しく熱意の欠片も感じられない様子で片付けたあさひに、これまた珍しく愛依ちゃんが「あさひちゃん。これで本当にイイと思ってる感じ?」と(そこに正座)みたいなノリで指導を行ったーというコミュ。
 いかにも興味の向かないモノへは余計なエネルギーを消費させられそげなあさひが、その指導によって感化され興味を持続させているのだ。

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イラアド!

 書道に、というよりも、半紙に向かう愛依ちゃんの居姿のかっこよさに惚れて書道に興味を持つあさひだったけど。それは我道邁進っぷり著しいあさひでも、他者の熱意に感化される感受性を持ち合わせているということでもあり。未だに続く熱意は、愛依ちゃんみたいにかっこよくなりたいというリスペクトもあるのだろう。


等と。

 面白く興味深く出歯亀もとい見守って参りましたが。
 自己の世界に浸りがちなあさひだから、他者とどのように対話するか、或いは他者からどのように対話を試みられるかには他の娘にはない興味と疑問と回答と発見と、あとスリリングさが御座いましたわね。
 女子同士の花園でキャッキャウフフ中心ななかに投げ込まれる塩対応は正直どうしても痛快。わんぱくでもいい。元気に育ってほしい。

 ノクチル分が追加されればまたパターンがx4されるし。
 同じ感じで第二弾とか、複数人の掛け合いとかもよろしくねおシャニ様!