デレステの一周年時点で実装されてる全曲放談。
要するに感想だとかレビュー未満の。
デレステは少なくない制限のなかでMVすげー工夫してるしモデリングがイカすし譜面もネタ切れを感じさせない引き出しの多さでほんと熱意て意味でも費用て意味でも並ならぬコストの費やしっぷりを感じさせてくれて素晴らしいですなーこれであと曲自体がもうちょいステキなら文句なしにステキなのに……。
と罰当たりなことを感じたのは一周年前夜。
感じてみたあとに「でも素直に好きな曲も少なくはないんだよな」と思い直してみれば、実際全曲のうち何曲が好きで何曲がまあそのまあうんという感じの曲なのか実数を上げて数えてみたくなったので数えてみました。
企画が企画なので感想は主にゲームサイズのものに準じます。
お願い! シンデレラ そりゃあ好き。
この世界観においてシンデレラ=アイドルであるのに、アイドルがアイドルにお願いするとはこれいかに。
とか思ったのももう4年も昔になりますかねー今では迂闊な精神状態で聞いたら涙腺が緩むくらいに好き。
改めて歌詞を追ってみると、アイドルソングというよりも、アイドルに憧れる少女の曲と強く指向されていることがわかります。
「夢は夢で終われない。動き始めている、輝く日のために」は決意表明であるし、続く「どんなときもキュートハート持っていたい。ピンチもサバイバルもクールに越えたい。無敵なパッションくじけ心更新」もそれぞれ壁にぶつかったときの心構えを歌っています。
アイドルゲーのテーマソングらしくかわいらしい曲調に整えられながらも歌詞そのものにみなぎるのは全編にわたって立ち向かう決意。
最後のくくりだって「涙のあとには」と、これだけ明るい雰囲気のなかでもう泣いちゃってるわけです。でも笑顔!
そうだよなーモゲマスってこういうゲームなんだよなー……と初心を思い返させてくれるまさしくテーマソングに相応しいテーマソングですねと要するに今が迂闊な精神状態なんですかね。
輝く世界の魔法 うーん。
せかのま。
新参P「なんでこの曲のユニットてCo4人Cu1人で偏ってるの?」「フフ……その5人はな。第二回総選挙のベスト5なんだぜ……」「マジで。Coつよすぎじゃね」というやりとりが存在意義な気がする。
We're the friends! うーん、まあ。
だのぢいぱーぢーもへいがいのおぢかんでず。
総選挙の上から順に選ばれたユニットで歌う曲なのにおれたち友達とはいかにも挑発的な曲ですねと揶揄したくなったのももう遠い記憶。
メッセージ いいよねー。
世界中に知らせたい。早く放課後になれ! という等身大な喜びの表現が実にかわいらしい。
メッセージといっても具体的にどんなメッセージなのか、歌詞の中では直接いわれず、それを受け取った反応に終始しつつももうモロわかりというあたりの、あーもーこっちが恥ずかしくなるわーて面映ゆさも心地よいスね。
ススメ☆オトメ ほんとに好きなんですよ。ガチで。
100曲遊んでもまだ楽しく遊べるくらい好き。特にCoのは早見沙織のガチっぽい歌唱力から入ってバランスのいい青木瑠璃子、「シビアだったけどー」の節回しが過剰にカッコイイ福原綾香で雰囲気のある洲崎綾とむしろCu成分強めの内田真礼にというメンツの調和っぷりがスゲーいいと思うんですけどどうでしょうかねー肯定の言葉以外要らないー。
アタシポンコツアンドロイド ササキトモコ曲に文句なぞあろうものか。
この曲が最初のイベント課題曲だったのはまったく幸運で幸福なことだったと思うものであるよ。
歌詞にしてもチップチューンライクな音源にせよ拍子を強く意識させるパーカションにせよ、音楽で世界観を表現するというのはこーいうことだとさえ思うね。
Nation Blue 敢えて言えば惜しいというか。
譜面は好きなんだけど。サビらしいサビがなく疾走感強めな曲はゲームサイズに縮められたときのワリを強く食っちゃう感じはする。
Orange Sapphire んんー。
表現したい雰囲気のために魔法防御かなぐり捨てて物理でぶん殴ってくるよな勢いは評価したい。ステータス脳筋極振りみたいな。
よしあしというよりかは単なる趣味の話をしていることを大前提として書くと、元曲の「一緒に花火をしようね」等のモノローグ部分さえなければ好きな曲なのにと思っていたけれども、やはりアレはああいう表現なのだと受け止めるべきなのだろう。うん。
オルゴールの小箱 ドラマCDのときの星をみあげてるときのやりとりがすごい好きなんですよ。特に加蓮の「でも私は、一度覚えた星ならもう忘れないよ?」的台詞のうわーほんと情の深い女やなあこのこっぷりとかさ。
誰かへの慕情をきっぱり「弱さ」と表現するところとか、秘めた気持ちに鼓動を打つ胸をオルゴールになぞらえたりとかの「詩情!」て歌詞はけっこー好きなんですがいかんせんゲームサイズだと世界観を表現するのに足りないかも知らんスね。
ていうかゲーム中だと「スピードあげてー」のところで譜面をじゃかじゃかさせられるところとか、MVの「どこが小箱やねーん。ていうかひらいたー。ひーらーいーたー」みたいに直に感想を言うとダサッ! てなる演出に気をとられてしまいがちで。
絶対特権主張しますっ! うん。
アイドルソングなのに「勘違いしただけなのよバカね」とか全編性格悪げな方向に攻めきるハンドリングは評価したい。
パステルピンクな恋 好き。
どこがどう好きと指定はできないけれどもスマホの画面を叩いてて妙に多幸感の沸いてくる曲。
という感想だけで終わるとお前なんのためにこんな繰り言書いてんだという話だけど、淡い色だけれどもその一色に塗りつぶしてあげるーという表現で夢中にさせると暗喩を引く曲なのだから「なんかわかんないけどカワイイ曲だよね」という反応で正解な気もする。
ゴキゲンParty Night! まあ、そう、ねえ。
川島さんに「すっぴんで素足で踊っていいかなー?」と高らかに歌わせることに最大の価値がある曲なのにそれを奪われてしまっては。
Absolute NIne アブナ院てネタが悔しいけど好きだ。
「総選挙上位だけで組まれたユニットなのにWe're the friendsー?」というそれに反駁するような「総選挙で選ばれた九人だから絶対的な九人」という勢いは嫌いになれないにしてもだ。
桐生つかさ社長をセンターに起きたくなる感じの意識高い系の曲よね。
2DのMVの反復横跳びが好きです。
つぼみ 割と好き。
アイドルソングっぽい曲という印象でいえば相当上位に位置する気がする。AKBとかが歌ってても違和感ない(褒めてる。
将来を無条件に肯定できるのは筒井康隆が1965年に時かけを書いて以降アイドルに許された特権だと思う。
譜面に関しては賛否両論ある感じだけどおれは好きですよ。バリエーションの一部としてはかなりアリだと思う。
明日また会えるよね いいっスねー。いいっスねー。
どこがどう好きと指定はできないけれどもスマホの画面を叩いてて妙に多幸感の沸いてくる曲。
未来を無条件に肯定できるのはアイドルの特権とかわかったような口を利いてる誰かがいたけど、この曲が表す未来は最小単位に近い「明日」のことであって、その身近で等身大な雰囲気がいいよね。いいですよね。それこそメールでやりとりする明日の約束なんてパジャマ姿さえ連想させられてまた。いいよな。
そんで歌詞にふんだんに含まれた「私が呼んだら今すぐ来てね」というワガママも、そうした甘えた関係が許される間柄だと想起されて、なんかこうニヤニヤしちゃいますね。
咲いてJewel 感想をもちづらい。
正直なところどういう曲なんかいまいちわからない。まあ歌詞は詩であって論文ではないのだからわからないまんまに雰囲気だけ受け取っても構わないとしまして。
個人的に気になるのは、夜だったり硬質な音源だったりでわからんでもないけど、MVのあの思いっきり氷雪系に降った演出は「Coだから冷たい感じでいいだろう」みたいな見切り発車だったりしないだろうかという妙な疑問。いや氷じゃなくて宝石でクリスタルなイメージじゃないですかねとか。
きみにいっぱい☆ アリだと思う。
Pa曲ってこういう「音楽のバリエーションとしてはこういう方向もアリだよね」みたいなのを任されがちな気がする。
テンション一点突破だけでなく、頭空っぽにして夢詰め込む方向だけでなく、スティールパンな音色に柔らかい歌い方にと「Paらしい曲」にはこういう方向もあるという好例ということで。
Near to You そばつゆだけど今井ちゃんにはあんまり関係ありません。
あれ。そういやジュエリーズの全体曲なのに各属性版きてないね? 友情ガチャからマストレさんが出ている期間内におねがいね?
MVを利用しての魔法少女遊びに完璧に印象を持って行かれているけれど、まああのMVはあのMVで、五人全員同じ振り付け師か出来ないという制限をうまく活かした結果なので。似たようなことはラブデスでやってたっぽくはあるけど。
S(mile)ING! うむ。
アニメのアレを観た後じゃあ、なー。うむ。
Never say never うむ。
むちゃくちゃ率直に憧れそのものを歌ったこの曲がCINDERELLA MASTERの001とナンバリングされているその意味を我々は忘れてはならない。
ミツボシ☆☆★ うむ。
「やっと出会えた歓声ーといってもSRが出るかCDデビューできるかは運営の方針次第であって、そこに創作上の人物の架空の努力を重ねるのは無理があるのではあるまいか?」というヒねた感想を人様に問うたらば「……それでも俺たち未央Pは待っていたんだよ。彼女に歓声を伝えられる日を」と答えられて不明を恥じました。
NGの三人はそれぞれの属性を代表しているともとれるわけだけど、曲に限定していえばミツボシがいちばんPa曲そのものを代表しているように感じる。先の2曲にはないのにキュートとクールとパッションとを歌詞に含んでくるところとか。
風色メロディ ふむ。
改めて聞いてみると、出会いから始まって「あなた」というフレーズがふんだんに含まれた、ちえりの情愛の深さの良く伝わってくる曲ーのように感じたのは心なしのせいでしょうか。
ゆったりした曲調がMV映えする曲よね。
華蕾夢ミル狂詩曲 ~魂ノ導~ そうねー。
誰が呼んだか熊本民謡。
楽しそうで何より。という感想が率直にでてくるのはキャラソンとしての要件を存分に満たせているということでいいんじゃないでしょうか。
特にそれのために用意したのではなく、最初からこういう音ゲー高難度向けの曲調が存在しているあたりバリエーションの豊富な証左。
ましゅまろ☆キッス いやはや。
キャラソンに求められるのは歌唱力でなく演技力である。
「あっ! 言っちゃった!」あたりの、迂闊に人前で遊ぶと社会的に死にそうなフレーズを選択して残したスタッフの慧眼。褒めてますよ。
あんずのうた いも。
CINDERELLA MASTERの第一シリーズにして「あー。そうかー。このシリーズはアイドルソングというよりかはキャラソンという方向で舵取りしてくのかー」と悟らせた曲。
打ち込み系というよりかはもはや作り込み系の曲調は十分個人的趣味の範疇だけど、ゲーム内においてあの譜面に好印象を抱くのはちょっと……難しいというか……。
You're stars shine on me ダー。
いっそ全編ロシア語版を聴いてみたい気もする。
DOKIDOKIリズム 難渋。
直接言えないからラブレターで突撃というストーリーラインの存在がかえって、ゲームサイズ化の弊害をくらってる気がする。
元曲の方だと、恋愛感情によるドキドキそのものがいいことなのか悪いことなのかわからず戸惑ってるという幼さがマジJCという感じで好きだったんだけど。ところでおれかなりキモいこと言ってませんか。
おねだり Shall We~? ハンバーグ。
佐藤貴文さんは曲にせよ歌詞にせよ凝った曲作ってくれるからステキよねーと思うんだけど、それだけにゲームサイズに縮められる際のダメージがでかい気がしてしまう。
舞台劇調というかビッグバンド調というか、ともあれ曲調の豊富さはモバマスアイドルの多様さの表れであることよな。
ヴィーナスシンドローム いけるいける。
ロボットアニメのOPぽいという指摘を色んなところでみるけどロボットアニメあんま観たことないんでわかんない。
大学生ということで比較的高め(とも言い切れないが)な年齢を表現するような、暗喩中心の歌詞がきっちりしたコンセプトを感じさせて割と好きだけども、それとは別に、譜面の左右に連続させられるフリックが実際の振り付けをそのまんま引き写しててで音ゲーでなければできない表現ぽくて好きなんですよ。
Romantic Now なーう。
幼い。元気。あとなんか元気。というキャラを表現するにラップという選択は聴かされたあとではもはや最適解としか思えない。
しかし小学生にラップ歌わせたり初めてのチュウをカバーさせたりと、赤城みりあはなんというか真性に恵まれているよう感じる。
ショコラ・ティアラ 好きなんですよねー。
特にこれと理由を指定できるわけじゃないけど好きなんですよね。
なんでしょうね。曲調が単純に好きなのか。
元よりCuはカワイイだけを武器に立ち回ってるキャラが多く。好きなCu曲も同様に「なんか好き」という感想が多くなるのも自然なことかもしれない。
まあかな子はそんななかでも相当な武器を持ってる方だと思うけども。
Twilight Sky これはいいものですよ。
星のみえきらない夕暮れ時はまだ目指すところの明瞭にみえてない彼女を直接的に例えられているし、ばりばりな英文でなく雰囲気重視の四字熟語もまた駆け出しで煮えきれないロッカーな彼女らしく。半端だろうと未熟だろうと歌いたいという憧れはとめられねえんだーという風にも読み取れる歌詞もまたいい。
何よりも「うまく歌うんじゃなくて、心を込めて歌うよ。世界でたった一人の君に届きますように」て部分は、それがお前の見いだしたロックか多田李衣菜! という感じがしてイイ。あ。これはゲームサイズのには入ってない部分だった。
TOKIMEKIエスカレート トーキーメーキー。
連打おいつかねっス。
Naked Romance ちょっときつい。
小日向の美穂ちゃん自体がカワイイ一点突破型のアイドルなんで、それを敷いて率直なアイドルソングなんかなと思うんだけど、それを読み解く文脈が私の中に備わってない感じが。
アップルパイ・プリンセス いいと思う。
コンセプト勝ちみたいな完成度の高さを感じるんですよね(ひどく曖昧な物言い。
何かありそうな高いブルースカイ・会いたいから焼いたのアップルパイという韻の踏み方も洒落ている。
Angel Breeze わかるわー。これはわかるわー。
聴いたことがないけどすごい聞き覚えのある感じの曲にどこか似ているーというたぶんすげー高度なことをしているのではあるまいかという曲。
名前を出してしまえば松田聖子とかあのへんなんだろうけど……なんせ生まれる前だの直後だのの時代なので曖昧にしか言えない。
ただ似ているというだけじゃなくて雰囲気を抽出しているのがすごい。知らない時代の嗅いだことのない空気だわ。
歌詞としても、過去への執着を捨てる曲なわけだけど、過去があるということ自体がオトナの特権であって。色んな角度から川島さんのキャラソンとしては完璧に近いのでは。
熱血乙女A らくちん。
あれ。今のMas難度だったのProじゃなくて。
連打連打連打押しはこちらの曲のがキャラ的にも相応しかったんじゃないかなーと思うんだけど、追加曲が順に順に難度が高くなるばかりだとランダム選曲のときに困るだろうし、バランスをとるためにも曲難度の低い曲を追加するのは必要な処置だったのかも知れない。
曲の善し悪しはとは別に、挑戦回数が少ないと印象にも残りづらいという不幸も音ゲー曲ならではといえばならではなのではあるけれど。
メルヘンデビュー! 27歳ってぜったい中途半端だって。
曲の中にプロデューサーとの関係を明確に入れ込んでしまうのはなんか違うなーという感じがぬぐえないし。電波曲という意味じゃあんずのうたが先例としてあるしなーというあたりで正直なところ曲の印象はよくない。
自爆芸は彼女の個性ではあるけどもそれをデビュー曲に織り込むのもなんかこう、少しだけ違うんじゃないかという疑問が。
ぐちぐちめんどくさいなこのひと。
エヴリデイドリーム ほほう。
爽やかささえある曲の中に、まぶたの裏まであなただけ。という部分が特に強烈なものを感じるけれど。
そのあたりの二面性がしっかりキャラクターの要求に応えてくれたキャラソンではあるけれど、いかんせん音ゲーとして遊んでいるとそのあたりの印象は希薄になっちゃうね。
お散歩カメラ 天気がいいしなあ。
お散歩でカメラという時点でもうキャラ勝ちよね。
一緒に散歩だし、カメラで些細だけど大事な日常を探しますよ。ゆるふわに散歩とか鬼に金棒の類語ですよもはや。
毒茸伝説 悪く言うことの出来ない類いの曲。
要求にしっかり応えたという意味では十全なキャラソンでしょう。
してみれば、キャラソンの、キャラクターを歌わせる=演技が必要という意味では通常の歌唱よりも作曲家作詞家と歌手との共同作業感は増すのかもしれない。
まあ普通の歌手も感情を表現という意味では演技と大差のないことをしているわけだけども。云々。
2nd SIDE つよい。
神谷奈緒というとモバマスのツンデレ代表格であるけれど、照れの部分でなく、そこから一歩踏み込んだ告白の寸前を選択したのがこの歌の強さだと思う。
ツンデレはデレたらドラマ的にはおしまいという話があって、それもまあ事実だけど、そこの切り替わる瞬間こそ最も大きな山場であることも忘れてはならない。
思いつきだけでものを言うけど、雨をモチーフにしているにも関わらず全体に爽やかな曲調なのがまた二面性を表してていいし、最初のSR化のイラストもまた引き写せるしで、何かとアイドル強度の高い曲ですよこれは。
薄荷 好きといって構わないはず。
ガルパンのキャラソン聴いたときにはそう思わなかったけど渕上舞さんってお歌が上手ですね?
加蓮の、我の強いところがあるけども自分自身の体がそれに追いつけない部分があるてのも奈緒のツンデレといくらか似通った二面性があるよね。
ほらもーまたオタクはすぐギャップ萌えとかいいだすー。ていうか曲の話じゃなくてキャラの話ばっかしてるー。
加蓮はあくまで病弱キャラでなく、そういう過去を持つキャラなのであって、あまりその部分を出すわけにはいかないのだと察せるけれど、そこんところをピアノでリードする静かな曲調で儚さを表現しつつ、「神様がくれた時間はこぼれていく」て詩情でぼかしつつ伝えてくるあたり「これが歌の力だー」て感じがします。
花簪 にぎやかな曲やねえ。
こんちきちんの全ツッパの一点突破にも感じるけど、はんなり型京美人の小早川はんにこれを歌わせるのは確かに面白いと思う。
Bright Blue 正直苦手。
文学少女ならむしろ本の中でみたいくつもの青空が混ざり合い私の胸にだけ芽生えた私だけの青い空ーて方向に突っ切ってほしいという個人的な欲望があるんだけどもまあ鷺沢さんはそういう性格じゃないんだよね……目をあげて空をみあげるタイプのひとだもんね……という話。
虚構の世界に耽溺するのは決して逃避ではないとおじさんとしては主張したいのだけども、鷺沢文香当人が変わりたいという選択をしたのだからそれを尊重すべきよね……という話。
き・ま・ぐ・れ☆Cafe au lait! 好きじゃー。
「特別にキミだけだよ。たぶん」て歌詞だけでもう一発KOですよ。
往年に言われた渋谷系ってこういう曲調よねー詳しくは知らないけどー。
執着を感じさせない、情熱や情念にはほど遠い。要するに軽やかであることはオシャレであることの一要因ではあるけれど、アイドルという夢への追求と努力を求められがちな職種においてこのテキトーっぷりは確かな個性。
Hotel Moonside イイ。
ホッテルはリバッサーイとかムムムムーンライトとか色々と連想するところのあるタイトルと曲調ですがそれはともかく。
先にきまぐれで軽やかさがどうとかと言ったばかりだけども結局私はこういう個人の執着のみられる曲こそが趣味にあうのだと思わされた。
こういう曲調と題材で勝負できるのがCo曲の利点よね。なにと勝ち負けを競うのかはわからんけど。
秘密のトワレ ササキトモコ曲をCoにもくれ。
恋に悩んだりとか戸惑ったりとかしなーい誰かに自分がどうみられてるか気にしたりもしなーい変質変容という意味での興味は常にそそられるけどねー? という勢いの何においても誰においても強キャラで攻めキャラな一ノ瀬志希のアイドルっぽいキャラソンとかどうやって仕立ろっちゅーねんという無理難題に、 一般的に可愛らしさと無縁な単語を並べ、 それなのにも関わらず、アイドルソングらしい可愛らしさが、いっそ妖しく随所に匂うというどうやればこんなこと達成できるんだという難題を十全に達成したすごい曲。
音楽の力としか表現できません。
小さな恋の密室事件 とーろーりーとーけたーおーれがー。
この曲に難癖付けるひとがいたらその人の名前と所在地を魂に刻んでおれの死後この世ならざる存在になった際もののついでに枕元にたってどこがどう魅力的な曲なのか延々語り尽くして納得してくれるまで成仏しないつもりでいるんでそのむねよろしく。
逆再生のポイントで天地逆さ写しになるという、ヒントを交えつつホラーな演出を加味するMVとかも小憎らしくていいよね。
Star!! 胸に残るだみ声。
国民的アイドルが国民に向けて歌ったからには国民にとってこの曲はあの国民的アイドルの歌った曲として記憶されるのでしょうか。まあそれはどうでもいいけど。
どちらかといえばアニメに対する批判になるけれどデレマスはシンデレラというモチーフに自縄自縛されがちなところがあると思う。
アイドル階段上りすぎ問題とかアイドルきらきら輝きすぎ問題とか光に向かって走りすぎ問題とか……いや子細に歌詞を追っていったらそんなこともないのだろうけど。実際に歌詞中の頻出語を探していくと面白いかも知れないけどそんな根暗なまねはしたくないな!
曲そのものの話をしてない。ステージに立つ直前をモチーフに歌ったこの曲は、アニメ主題歌として、先にあったアニデレとの差別化も感じられていい。
10cmの背伸びもーの振り付けもかわいらしいし。「小さな一歩だけどキミがいるから」のキミも、表向きには観客を指しているのだろうけど、一方でPのことを言及しているのだろうダブルミーニングもまたよさげと、褒めるところは結構多い。
夕映えプレゼント 黄昏に染まる世界が好きだしこの曲も割と好き。
夕焼けを中心としたフレーズを集めて、その集合で、直接的な言及はなく曲の方向性を伝えてくる。詩情っスね。
「夢みたいにきれいで泣けちゃうな」というのも、よくよく考えてみると何を言っているのかよくわからない一文だけどもでもなんかすげーわかるじゃないですか。
「りんごはなんにも言わないけれど、りんごの気持ちはよくわかる」にも通じる名フレーズですよこれは。
GOIN'!!! そうですねえ。
歌えー! 一緒に歌えー! という瞬発力だけで勝負する感じは嫌いじゃないですけれど。
できたてEvo! Revo! Generation! ううん。
立ち位置的にもちょっと半端なところがある曲……いや、評価として正しい態度は比較でなく単体としてみてこそなんだろうけど、これだけ曲数があると相対的な評価をせざるを得ないをところをが。
アニメ由来の曲であって、そういう意味でも突出の許されない難しい曲なのかも知れない。そうでもないかもしれない。
Happy×2 Days 大丈夫やね。
アニメ由来の曲という区切りでいえば一番好きですよこの曲。安易に宣言していいことなんですかねこういうの。
杏のスキャット(?)もキャラソンとして小憎らしい演出であるし。それぞれかな子とちえりバージョンも実は収録されてるとか聴いたんですがどこかでもう聴けるんでしょうか。
なんでやねんの振り付けの厳しさはこの際目をつぶるとしてだ。
-LEGNE- 仇なす剣 光の旋律 プリン。
最初のCDデビューでもうやったじゃん。というのが最初の感想。
あと同じ熊本民謡でもこっちの譜面のが意地が悪い感じなので印象もあんまよくない。ゲーム由来の感想だから許してくれ。
デレステ曲のリリースについてくる各個人アイドルの新曲も嬉しいには嬉しいんだけど、そのアイドルが持っている既存のイメージにあんま付け足すところがないのが聴いてていまいちなんだよな……いや新曲が出ることそのものが嬉しいには嬉しいんだけどさ。
Memories それなりに。
アニメでの新曲披露の場を物語的に落ち込む演出と重ねられた悲しい曲……というか、アニメ由来の曲だから感想がアニメと混ざってしまうのはしょうがないことだろうか控えるべきだろうか。
TP曲の初披露のときも同じことが言えるよね……アニメ作るのってほんと難しいんだなあというか……いやアニメそのものは決して嫌いなわけじゃないんだけど……。
OωOver!! にゃー。
作詞が声優さん両名というのが最大のウリでしょうか。
あと曲名も好き。
LET'S GO HAPPY!! すゆ。
ノリで勝負な曲はノリきれないとちょっとしんどい。
Shine!! みーたいー。
よんでいーるみーたいー。の振り付けがすごい好きなんですけど。
エンタテイメントは発見、あるいは驚きであるというか。意外性のなさがアニメの印象をぼやけさせる主な原因だったかも。OPの時点でしまむらさんが曇るのは示唆されており……とかでまあもうアニメに関してどうこういうのは置いておきまして。
Star!! にも用いられている「キミ」という、ファンとPとのダブルミーニングがここでも用いられている。「キミも遠くから呼んでいるみたい」もそうであるし「キミの元まで走れ」もそうだけど。アニメ全般が、いわゆるモゲマス前夜のような位置づけであり、渋谷凛が走り続ける回遊魚になるまで、島村卯月がガンバリマシンになるまで、本田未央が気遣い神になるまでの、私らのよく知る姿になるまでを描いたお話でもあるとすれば「キミの元まで走れ」の意味合いも少し変わって聞こえてくる。
夢色ハーモニー てー。
これ書くために続けて聴いてて続けざまにループしてるからそう感じる部分も大きだろうけどほんとこういう曲調の曲多いな! 似た曲多いねとか大雑把な印象で済ましててお前なんのためにこんなクソ長文書いてんの!? まあ全体曲は作品全体のイメージを伝えるためのものであって個性は個人曲で出せば良いという話でもある気はするけれど!
Rockin' Emotion うーん。
曲解放のコミュの印象がよくないのでそれに引っ張られて曲の印象もよくない。
あと途中はそうでもないけど一番最後にだけフルコン阻止な譜面がくるのもまた印象がよくない。なにあのフリック。
なつきちのCDデビューなしでこっちで済ませてる運営の態度もちょっとどうなんとひっかかるところがあるし。
Trancing Pulse おれにはみえる。
アニメ由来はCIの曲がいちばん好きとかあっさり言ったけどそういえばこの曲があった。要するに好き。
聴いてると縦スクロールのSTGが浮かんできませんか。そうでもないですか。そうでもない? ほらエスプとかサイヴァリアとかそのへんの。
歌詞にせよ曲調にせよ、それからそれぞれの三人にもろにソロパートと振り付けとで見せ場が用意されてて逃げ場がない感じとか、自分を追い込んでしまうような、生き急ぎまくってる感じが好きなんですよ。そんで譜面でプレイヤーにも全力を求めてくる感じがまたいい。
ほらやっぱなんかSTGっぽいじゃん。そうでもないですか。
流れ星キセキ お前も流星にしてやろうか。
何か気がついたけどおれ歌詞のなかに「みんなで一緒に」的なニュアンスが入ると評価にキャップがついちゃう感じなんですかね。
アイドルとしての成功が幸福の絶対条件ではないわけで、例えば、あの頃はトップアイドル目指してがんばってたなーと良い思い出として振り返る未来もそれはそれで幸福になり得るわけじゃないですか。それを含んだ上で「みんなで笑っていようよ」と、全体の幸福を達成条件としてしまうと、アイドルを志すアイドルとしての純粋さが、いわばアイドル強度が低下してしまう感じがしないですか。
理屈くさいですか。
まあこの場合は、それの先に「出会った奇跡」とあるわけだから、無数にある幸福の達成条件のなかで、同じ目標をもつ同士で出会えた偶然を大切に「ずっと一緒に笑っていよう=ずっと一緒にアイドルであり続けよう」という決意表明という解釈も成り立つようには思いますが。
けれども流れ星をさがそう。何を願うかはまだ思いつかないけれど。というモチーフそのものは大好きだと言っておきたい。
M@GIC☆ だってシンデレラはがんばりやだからー!
Master譜面の全曲フルコンを達成するとき、最後の目標をこの曲にすると決めてるんですよね。
譜面叩いてると「遊べるエンディング」みたいな高揚感が沸いてくるんで好きな曲。なんというか、マリオカートのレインボーロードとかさ、自分のプレイングそのものがゲーム内の演出の一部になるみたいな興奮というか感動というか、なんかそういうやつ。
今んところ全曲フルコンの達成の目処がまったくみえないという問題はあれども。
「キミ」という形でファンとPとのダブルミーニングーという演出はこれまでにも行われてきたけど、ステージという場所で「だって最高の味方がいる!」と宣言することで、ファンも、プロデューサーも、同じアイドル達も、と新たな意味を持たせているのがまず巧みだし。そうしてみると「ここにある」という言葉だって自分の胸のなかなのか、それともステージの上なのかと言葉の大事さが増してくる。
これまでに散々向かうとか走るとかいうモチーフを曲を越え重複させてきたけれど、ついに最初の目標地点へとたどり着いたわけだ。全くエンディングに相応しい曲である。
あとは「本当の魔法」と言い切る一方でそれがなんなのか具体的にはいわずに、それでも「伝えるために歌うから」と自信に満ちているところもいいし。
ゲーム的な譜面としても、間奏部の転調に高難度な譜面が詰まっているあたりもメリハリが利いてていい。これは良い曲ですよ。
とどけ ! アイドル 時空なー……。
「時空を越えて届けアイドル」と言われましても、さすがにどこに届けるつもりなのか……ちょっとスケールが大きくなりすぎじゃないですかね……。
とは思うけど、この曲がステージそのものを歌っているのだと解釈すれば、このゲームは「スターライトステージ」なのであって。時空を2Dだの3Dだののディメンションだとそのままの意味で捉えれば、これまでソシャゲのカード絵の平面図でしか展開できなかったアイドル達がついに3D表示になって歌ったり踊ったり出来るようになったよ! 時空を越えて! さあ届け! そしてキミの胸に虹を!
という意味でええんじゃろか。
Snow Wings 眼鏡要素皆無。
待ち人きたれり。というモチーフの曲だと思いつつきけば、ああサンタさんが来るのとかけてあるのだなと理解できて、クリスマスを思わせる語句がほぼ皆無であるにも関わらずそれっぽく色づけを達成してある洒落た曲だと思える。
のはともかくとしてクリスマスを主役にしたアイドルが未実装なまんま一周年きちゃいましたねーとか言いたくなるけれどもまあ時間も問題を取り立てて揶揄するのも野暮である。
Tulip これを好きと言わず何を好きと言えるか。
まあ唇を花にたとえる俗さだけはちょっとどうかしらと思わなくもないけれどそこ以外は。
ベースちょうかっこいいし。
アイドル集めてユニットにして曲を歌わせる、という企画にあって、これだけビジュアル最重要視なメンツをガツンと揃えておいて、新曲もそれにあわせるーという演出は、アイドルのわちゃわちゃいるデレマスだからこそ出来ることのようにも思えて、ソシャゲ何周年とアニメ化を経てついに結んだ花がこれなのだと思えばそりゃーもー魅惑もされようというものです。
ハイファイ☆デイズ 城ヶ崎姉のなかのひとの「だから美嘉はそういうんじゃないって!」はもう定例ネタにしてしまえばいいのではないかとか。
そうか……新ユニットと新曲の方向性を強く揃える……それがデレステが見出した道か……とかの感慨の直後にくるロリメガ盛り曲。
実際、年少アイドル五人で固めるというのも他アイドル媒体にはなかなか達成の出来ない贅沢なユニットなのではないかと思えるのでこれはこれで。他アイドル媒体あんま知らないから適当いってますけども。
それはそれとしてユニットも衣装もマーチングモチーフなのに曲は全然マーチ調ちゃうやんと突っ込んでいたけれども後になって「あーしたへーじゃーんぷみーらいへーへーい」の部分が聖者の行進の「おーうぇんざーせいーんつごーまーちーんいーん」だと人に教えられて気がついて無恥な放言はまさしく無知のなせる業であるなと反省しましたが今回のこれが同じ轍を踏んでる気もします。
生存本能ヴァルキュリア いきのこれー。
もっと強く、もっと優しくなれたなら後悔は減るのかしら。という歌い出しからして結構好き。
そうですね。より賢明であることが、それを目指すことがときとして幸福を阻害するきっかけとなり得るとか絶対ウソだよな。
ユニットの世界観をアイドル活動とは少し飛ばした場所において曲もそれに準じることで既存の曲の被りを回避したーみたいにも解釈できるけど実際んとこどうだったんでしょうね。何にせよバリエーションとしてはありがたい。
ていうかこの純白軍服装束こそSSRで配布してくださいよと思いました。
ついでに、橘は先のL.M.B.Gでなくこっちに配属されてよかったねとか。
純情Midnight伝説 各ユニットの総選挙順位平均とか調べちゃあかん。
きわどいラインを攻め抜くのに印象を全部持って行かれてる感じはするけど。
Tulipで、ほほう、ユニット内の五人の方向性を強くまとめる……そういう方向か……と感心させられたあとでロリ5枚のユニットが来て。
生ヴで、なるほど世界観から作り込み曲調を新たにしていく……そんな手法が……と感心させられたあとで、こう。と。
何にせよ色々試行錯誤かつ型にはまらない方向に努力されてるのがみえて、ユーザーとしてはありがたい限りです。
Love∞Destiny すいーはー。
ピンクも煎じ詰めれば真っ赤になるんですねーみたいな。好きな部類の曲なんだけどあんまり言うことが思いつかない。
芯の部分がマジ強い二人が譲り合わずセンター不在で、MVもそれにあわせ両端にメインが据えられたりとか、キャラクターありきの表現というのも様々なバリエーションの源になるのだなという面白さがあるよなという一方で、キャラクターありきの表現ゆえに「は? 通りすがりの一人をユニットに入れるとかそんなんでプロデュースしてんの?(後にフォローが入ります)」だとか「みとうなかった……他の誰かに壁ドンされてあまつさえ頬を染めるままゆとかみとうなかった……!(後にフォローが入ります)」だとか、個人的に情愛の濃さをあふれさせてしまうひとが散見されてしまうのもまたそれ故という感じが。
サマカニ ! ! ただのPaでなくこのPa四人に放りこまれたにも関わらずただ一人でこの曲の属性をPaでなく全体曲にまで薄めている川島さんマジCo。もしくは川島さんもさすが関西の女というあたりでいいのでしょうか。
我々上田しゃんのカーニバルTを公式グッズ入りしてほしい勢としてもだな。
そういえば、上田しゃんの「着ぐるみでステージに立ちたかー!」という願いは彼女のSSR化の暁に果たされることとなるんでしょうか。どうなんでしょうか。
あと2D表示の背景もアニメーションしてて好ましかったですね。もしかしてこのイベントで初?
BEYOND THE STARLIGHT
誰よりも光れ! と最初に歌ってるのに「3,2,1」で声を合わせて一緒に飛び出すあたり矛盾してねースかと細かい矛盾が気になるおじさんだけど、むしろ競走のスタート合図だと思えばそれでいいのかもしれない。
曲名を強引に解釈しとくと輝きの向こう側へともなって765勢ともリンクするわけだけど、あんましそれらしいモチーフはないかな。
ゴールはない世界、妥協はしない。
という部分は制作側の決意表明のようにもきこえますね。
とかで。
抜けがありそうだけどもひとまず現実装曲全曲放談を終えてみました。
書いてみての実感はやっぱ「悪く言うことなんてそうそうできねえな! 実評価と思い入れとって分断不可避! むしろ個的な体験を重視すればこそそれを分けて語るとか無意味もいいところ! 正直どの曲もいいしアイドルやめらんない!」みたいな感想でした。
要するに思ってたよりもずっと好きな曲多かったねと。
元より飽きっぽい性分につき、確かにアイドルは好きだし愛着も執着もあるけれど、同時にこの興味がどのくらい持続するのだろうと薄く不安に感じている部分は常にあるのです。そんなだけれどももう4周年も越えたしもう1周年も越えておりました。
そんななかで、子細にみていくことで、やはり好きなものは好きなのだと思い知ることができたのは、一周年という節目において、けっこー佳いことであったなと。
という訳で当初の目的である全曲のうち何曲くらいが好きといえる曲か数えてみようーという野暮はおかさず終わることとします。